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円頓寺商店街に「茶室」 伝統文化と地域が交わる「縁側」誕生

「Endoji Square」1階に開庵した「和水香庵」。オープニングセレモニーでは画家の小川信治さんがパフォーマンスを披露

「Endoji Square」1階に開庵した「和水香庵」。オープニングセレモニーでは画家の小川信治さんがパフォーマンスを披露

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 円頓寺商店街の「Endoji Square」(名古屋市西区那古野1)1階に4月4日、茶室「和水香庵(なごみこうあん)」が3月からのプレオープンを経てグランドオープンした。

「和水香庵」オープンニングセレモニー風景

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 4月3日のオープニングセレモニーでは、和太鼓奏者の演奏とともに茶室の亭主で「中の屋」社長の香川絢子さんが「新しいご縁が紡がれますように」と、集まった来賓がミニブーケを束ねるひもの端を持ってつながり、一同に茶室オープンを祝った。続いて、茶室のふすま絵を手がける名古屋市在住の画家・小川信治さんが、文字を装飾し絵画作品に仕上げるパフォーマンスを披露。商店街を通りすがった人が足を止める場面も。パフォーマンス後は、制作中のふすま絵を描き進める様子も公開した。

 香川さんは「茶室を訪れた人に『縁側茶室ね』と呼んでいただけたことに胸が打たれた。縁側のようにほっとでき、茶の湯も楽しめる場にしていけたら」と笑顔を見せる。

 オープニングセレモニーに参加した同商店街振興組合の田尾大介理事長は、「商店街と茶室という他にない組み合わせが、新しく建ったビルの1階にオープンした意味は大きいと感じる。商店街の新しい魅力を生み出すきっかけとなるのでは。日本文化の発信、発展の拠点としてにぎわってもらえたら」と期待を寄せる。

 茶道教室は毎週月曜、不定期で日曜午後に開催する。1回につき2時間で、参加料金は初回=5,000円、2回目以降=3,000円。事前予約制で、オンラインで受け付ける。

 火曜~土曜は一般客が茶道の所作を体験できる場として運営する。営業時間は10時~17時。抹茶または粉末の「生珈琲(コーヒー)」をたてて楽しむ「甘味膳」(1,000円)や、茶懐石を簡易的に体験できる「一汁一菜膳」(1,500円)などを提供する。

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