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名古屋マリオット、スイートルーム全面改装へ 複数のコンセプトで18室

ルームコンセプト「ヨーロピアンモダン」のスイートルームイメージパース

ルームコンセプト「ヨーロピアンモダン」のスイートルームイメージパース

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 名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区名駅1)のスイートルームの全面改装が5月8日、始まる。全面改装は2000(平成12)年の開業以来初めて。

名古屋マリオットアソシアホテルの現在の「インペリアルスイート」室内の様子

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 6年前から段階的に全客室の改装を進めてきた同ホテル。今回のスイートルームの改装が最終段階だという。広報担当の横田友美さんは「開業20年の節目もあり、名古屋の入り口にふさわしいホテルであり続けられるように価値を高めてきた」と話す。

 スイートルームの改装は、訪日客や国内外の富裕層需要、以前から人気でコロナを機に利用が増し、現在も人気が継続している記念日需要などにも応える。スイートルームの販売は今月8日宿泊分から停止する。

 48階・49階に現在ある15室のスイートルーム全室はデザインを一新。改装後は、そのままの広さでデザインを一新する10室、間仕切り壁の撤去などで間取りを変更しデザインを一新する5部屋、複数の客室をつなげて1室にする新設3室で、合計18室になる。

 改装全体のテーマは「ネオ・ヘリテージ」で、同ホテル開業時の全室に対するテーマ「ヨーロピアンエレガンス」の普遍的なデザインを継承しつつ、新たなデザインスタイルとの融合と機能性の刷新を図るという。「ヨーロピアン」「ジャパニーズ」など国や地域の特色を表した複数のルームコンセプトを据える。

 主に国賓や王族などが宿泊する現在のインペリアルスイート(1室のみ、202平方メートル)は、サイズ・間取りはそのままで「ヨーロピアンクラシック」がコンセプトのデザインに一新。ベッドルームに2面の窓を持つ現在のエグゼクティブスイート(2室、113平方メートル)も同じくそのままで「オリエンタルクラシック」がコンセプトの部屋に生まれ変わる。スタンダードな部屋を2つつないで作る「ニューヨークモダン」、3つつないで作る「ヨーロピアンモダン」なども展開する。「印象が異なる世界観の部屋を楽しんでもらえるのでは」と横田さん。

 スイートルーム全面改修の総工費は約10億円。最大1億円が補助される愛知県宿泊事業者高付加価値促進事業費補助金に申請し、現在、交付決定が通知されている状況だという。

 横田さんは「コロナの影響も落ち着き、大阪万博やアジア競技大会の開催予定もあり、さらにインバウンドの需要も増える見込み。海外の富裕層に向けたホテルがないといわれる名古屋。改装後のスイートルームで、改めて名古屋マリオットの良さを知ってもらいたい。栄エリアにも複数のラグジュアリーホテル開業の予定がある。一緒になって名古屋地区の価値を高めていきたい」と意気込む。

 現在のスイートルーム1泊の宿泊料の通常価格は、10万円~46万円で、改装後は15万円~100万円超えになるという。

 工事期間は9月中旬(予定)まで。

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