名古屋駅近くの「西柳公園」(名古屋市中村区名駅4)が4月1日、園内の喫煙所外での喫煙を禁止した。
喫煙マナーの悪化やタバコの吸殻のポイ捨てが問題になっていたという同公園。周辺学区が名古屋市に喫煙所設置の要望を出したことから一昨年の12月、最大25人が利用できる喫煙所を市が実験的に設置した。
活動の一環で同公園の清掃活動を行ってきた「名古屋駅地区街づくり協議会」地域活動委員長の瀬戸章宏さんは「喫煙所はできたが入りきれず外で吸う人を増やす結果になった」と話す。取材当日の4月2日にも喫煙所から離れたベンチの前に吸い殻が落ちていた。
タバコを吸う人も吸わない人も、訪れる誰もが心地よく過ごしてもらおうと、同協議会は名古屋市に掛け合い、市のルールで喫煙所外を禁煙化した。
新しいルールを周知しようと、喫煙所はラッピングでマナーを啓発。同協議会メンバーや市職員が朝・昼・夕方にチラシを配布しながら声をかける。声をかけると、ほとんどの人が喫煙所に入ってくれるという。
市と西柳公園管理実行委員会によると、問題点の改善が見られない場合は喫煙所が閉鎖になる可能性もあるという。