東海道新幹線の廃車から再生したアルミ製野球バットの販売が4月19日、ECサイト「JR東海MARKET」内のオンラインストア「BLUE LINES EX」で始まる。
少年軟式野球用の金属製バット「Dr.YELLOW KONG」
「BLUE LINES EX」はジェイアール東海商事(名古屋市中村区名駅1)が運営する、4月1日に「ここ鉄」がリニューアルしたオンラインストア。取り扱うのは東海道新幹線が由来の再生素材を使った商品が中心。座席シート生地をアップサイクルしたスリッパやショルダーウォレット、日よけの生地を使う扇子、再生アルミのアイススプーンなどを用意する。
東海道新幹線再生アルミ製野球バットは少年軟式用で、N700系をイメージした白いベースの「N700 KONG」(50本限定)と、ドクターイエローの「Dr.YELLOW KONG」(100本限定)の2種類。スポーツ用品メーカー「ミズノ」とコラボして開発した。バットに使う再生アルミは、廃車になった東海道新幹線の車体に使われていたアルミから不純物を取り除き、純度が高いアルミを抽出するリサイクル技術で作られる素材。同商品を担当するジェイアール東海商事 流通営業部の小川博司さんによると、再生アルミを使うことで二酸化炭素の排出量を新しくアルミを使って作る場合に比べ97パーセント削減できるという。「東海道新幹線が由来の再生アルミは強度の高さや環境負荷軽減につながるというSDGsの観点で、テーマパークやマンションなどの建材としても需要が高い」と話す。
全長74センチで重さは440グラム。価格は1万4,300円。
同様に企業とコラボして開発する商品は5月末から「DECEMBERMAY」とのコラボによるクラブヘッドカバーなどのゴルフグッズ、6月から「ペッレモルビダ」とのコラボによるバッグを販売。いずれも新品の座席シート生地を使う。
同社の伊藤麻美さんは「企業コラボ商品も展開することで、鉄道ファンだけではなく幅広い層に興味を持ってもらえれば」と話す。
「BLUE LINES EX」のほか、ハンズ名古屋店店頭などでも販売する。