グリーンスローモビリティーを活用した実証実験が11月9日・10日、名駅3丁目(名古屋市中村区名駅3)と那古野エリア(西区那古野1・2)間で行われる。
主催はUR都市機構中部支社都市再生業務部とURリンケージ中部支社。さまざまな移動手段を実験的に導入し、まちの回遊性向上への効果を検証するもの。1月には電動トゥクトゥクを使って行った。
グリーンスローモビリティー(グリスロ)は時速20キロメートル未満で公道を走ることができる電動車を活用した移動サービス。UR所有地の憩いの場「sanagi」(名駅3)と、ファミリーマート那古野2丁目前店(那古野2)に受け付けと乗降場所を兼ねた2拠点を設置。実証実験では最高速度19キロで、片道15~20分間をかけて運行する。
UR都市機構の宇佐見康一さんによると「sanagi」ではリニア中央新幹線開業(予定)で大きく変わる同エリアにおいて、まちの将来に必要な機能や活動とそれらの運営を小規模で実践して考えるプロジェクトを展開しているという。「魅力的なまちづくりが進められている那古野エリアに名古屋駅から気軽に移動できる乗り物があればいいという考えがある。実証実験はシェアサイクル以外の移手段の可能性を検討する目的」(宇佐見さん)と話す。今回は那古野エリアで開催される「円頓寺 秋のパリ祭」などのタイミングに合わせ、イベント時の需要も検証するという。
試乗した人を対象にアンケートを実施。集まった意見や感想は移動ツールの常設・実用化に向け行政や地域と議論を重ねる材料に活用するという。
運行は1時間に3本(一部時間帯を除く)で、1乗車の定員は3人。試乗には予約が必要。事前はオンラインで、当日は現地で受け付ける。
実施時間は10時~17時。