
名古屋城「名勝 二之丸庭園」で10月10日からライトアップとサウンドインスタレーションの企画「NIGHT and LIGHT」が始まる。
「二之丸庭園」は歴代藩主が公私にわたって過ごした「二之丸御殿」の北側に造られた庭園で面積は約3万平方メートル。同企画は今月4日から始まった「名古屋城 秋まつり」の一環で行う。
ライトアップは庭師で空間装飾・造景作家の見城周さんがディレクションする。見城さんはウェブサイトに、「青々と広がる樹冠(じゅかん)の傘、鯉や水辺の植物が生きた池の水深、何代もの藩主を楽しませた滝組(たきぐみ)の雄大さ、闇夜に浮かぶ築山(つきやま)の影。人の手により造られ守られてきた二之丸庭園を、ライトアップで浮かび上がらせたい」とコメントを寄せている。
サウンドインスタレーションは、影絵師で音楽家の川村亘平斎さんによる楽団「滞空時間」が担当する。同サイトでは川村さんが「庭園の木々や石たちが、私たちに語りかけてくるとしたら」と想像し、同楽団の楽曲をリミックスした音で演出すると紹介している。「滞空時間」は「架空の島の民謡」をコンセプトにエキゾチックなサウンドと現代的な影絵を融合させたパフォーマンスを行っている。
初日の10日は影絵と音楽のライブを行う。1部(18時~)は、川村さんが作り出した架空の南の島の民謡を演奏。2部(18時50分~)は、川村さんが全国各地でフィールドワークを行って作る干支(えと)がテーマの影絵紙芝居の中から、「巳(み)」がテーマの作品を披露する。
10日・11日は屋外にバーを設置。金山にあるクラフトがコンセプトのダイニングカフェ「24PILLARS」が国産ナチュラルワインを、円頓寺にある料理店「スワロー」がつまみメニューを提供する。営業時間は17時~19時30分。
ライトアップの点灯時間は16時~20時。名古屋城の観覧料(大人=500円ほか)が必要。「NIGHT and LIGHT」への入場は無料。今月17日まで。