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名古屋駅前・桜通の歩行者空間で社会実験 道路空間再整備に向け

「大名古屋ビルヂング」の歩行者空間前で展開する社会実験「NAGOYA Challenges!WAY in桜通」の様子

「大名古屋ビルヂング」の歩行者空間前で展開する社会実験「NAGOYA Challenges!WAY in桜通」の様子

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 名古屋駅前の桜通に面する「大名古屋ビルヂング」(名古屋市中村区名駅3)および「名古屋ビルディング」(名駅4)前の歩行者空間で11月7日、社会実験「NAGOYA Challenges!WAY in桜通」が始まった。

「大名古屋ビルヂング」前に設置したベンチ

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 現在、名古屋市が再整備を進めている名古屋駅東側の駅前広場。同社会実験は、駅前広場に接する桜通において道路空間の再整備を検討するために行う。人中心の道路空間への転換に向け、滞留空間の創出や、同広場から街への人やにぎわいの波及を図る。駅前広場再整備の周知と、桜通再整備を検討していることについてのPRも行う。

 通りに人工芝やベンチ、ソファのほか、遊具のような遊び要素があるファニチャーの設置、キッチンカーの出店や地元アーティストが出演する音楽ライブを展開。土曜・日曜は巨大ボードゲームの設置やこたつ席から放送するポッドキャスト企画がある。そのほか、フリーWi-Fiや充電設備も用意する。実証実験エリア内の有料駐輪場は閉鎖。近隣施設付随の駐輪場に誘導し利用促進を狙う。

 市住宅都市局名駅ターミナル整備課の伊藤太一さんは「『名古屋駅エリアは人が多く集まるエリアである一方、一息つける所がない』という課題に対して過ごせる場を提供し、飲食やライブなど楽しんでもらえるコンテンツで、新しい道路空間を実験的に作り体感してもらう。駅前広場の再整備に合わせ、駅から街へつながる桜通の道路空間再整備に向けて進めて行きたい」と話す。桜通の道路空間に求める意見を、アンケート調査などで集めて検証する。

 「駅前広場は駅に降り立った人が目にする象徴的な存在になる。現在より広くなり、デザイン面でも変わる。桜通は広場から街に向けての目抜き通り。社会実験で得た内容を再整備検討に役立てたい」と伊藤さん。

 本年度から始めたという桜通の再整備に向けた検討について、同課の山中陽子さんは「桜通の車道は複数の車線と広い道幅があるが、歩道は狭い。車の通行量や歩道上での歩行者や自転車の利用状況などの調査をする想定」と話す。

 実施時間は11時~20時。今月13日まで。

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