名駅の百貨店各店では早くも今月から、ゆかたの販売を開始している。
ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)10階きものサロンの売り場担当者によると、「今年は、昨年から人気の高かった白色のゆかたをはじめ、コーラルローズやターコイズブルー、洋服でも人気のある『ロマンチック志向』を意識したパステルカラーのものが人気」と話しており、柄ではバラやリボン、ドット柄など比較的大きな柄のものに人気が集まりそうだという。
また、昨年から続くレースやオーガンジー素材を使用した半襟、帯などの人気を受けて、今年からゆかた生地の模様としてレース柄を取り入れているのも特徴。素材は、「着心地とお手入れ」を重視した「セオα」という素材を使用したものが多く、売り場では昨年に引き続き、帯にチャーム(帯飾り)や帯留め、帯〆、花の髪飾りをあしらった小物のポイントコーディネートなども提案している。
一方、名鉄百貨店本店ヤング館(中村区名駅1)6階特設会場では、紺や藍色など「大人っぽさ」を重視した上品な色のゆかたで「日本の伝統的な着こなし」を提案。そのほか、昨年から続く人気色のコーラルピンクやオレンジなど「お嬢様風」カラーのものも取りそろえ、前板にレースをあしらったものやフリルの付いた重ね衿などの小物、蝶々結び風に簡単に結ぶことができるという「帯リボン」などのアイテムも取りそろえる。
メンズのゆかたでは、「カラーは黒、白、グレーが主流。人気の柄は、龍やコウモリ」(タカシマヤ担当者)、「織り柄の物が多く、黒や紺、茶やベージュなどが多い」(名鉄百貨店担当者)と話しており、今年から徐々に明るい色のものにも人気が集まりそうだという。名鉄百貨店本店では、今後メンズ館内に特設会場を設け、期間限定でメンズ向けゆかたの販売強化を図る予定。