中日本高速道路(名古屋市中区錦2、以下「NEXCO中日本」)は5月21日、高速サービスエリア(以下「SA」)で販売している「速弁(はやべん)」についてのアンケート結果を発表した。
アンケートは、4月20日~同22日まで「幕張メッセ」(千葉県幕張市)で開催された旅の総合見本市「旅フェア2007」で、同社が一般来場客を対象に実施した「食べてみたい『速弁』アンケート」の結果を集計したもの。回答者数は1,948人(うち男性=917人、女性=1,031人)。
「速弁」は、同社とJTB中部(中村区名駅1)が共同開発し、昨年11月から販売を開始した東海地区の高速SAオリジナル弁当。同品は、発売前より話題を集め発売後も各地で売り切れが続くなど好評で、今年3月販売カ所3エリアに新たに7エリアを追加し、弁当ラインアップ14種類を追加。現在、養老SA、浜名湖SA、談合坂SAなど全10エリア22種類を販売している。
「食べてみたい『速弁』アンケート」で1位に選ばれたのは、中央自動車道・談合坂SA(上り)で販売している「華やぎの章 慶山膳『甲州』」(2,500円)。次いで2位には、北陸自動車道・南条SAの「みけつ国の幸~若狭三昧~」(3,000円)、3位には東名高速道路・浜名湖SA「きじ会席弁当」がそれぞれ選ばれた。アンケート回答者は、試食せず陳列された22種類の弁当を見て、食べてみたいもの3つを選んだという。同社の担当者によると「1位の『甲州』は、特に50代以上の女性からの支持が高かった。食材の色が映える朱色のパッケージなど、見た目の美しさが票を集めた要因では」と話している。
「華やぎの章 慶山膳『甲州』」を開発した、山梨県いさわ温泉旅館「華やぎの章 慶山」の弁当部門「慶山フーズドミトリー」の千須和社長は、「弁当には、甲州ワインビーフを使用したステーキや、武川米を使用したアワビの煮貝ご飯など、山梨県の名産をおかずに多く取り入れている。特に量や色合いには気を使い、年配の女性が全部食べきることができる量にこだわっている」と話しており、同社の弁当は全10エリアの中でも1位の売り上げを記録。5月3日~5日の連休中で約600個を売り上げたという。
NEXO中日本では、「今後も、季節ごとに食材を変えた『速弁』を展開する予定で、販売エリア拡大も検討していきたい」と話している。