中部国際空港セントレア(愛知県常滑市セントレア1)で1月1日より、「セントレアアートキルトミュージアム2008『源氏物語千年紀』」が開催されている。
同企画は、2005年の同港開港以来、「アートキルトミュージアム」として毎年テーマを変えて開催しているもので、今回で4回目となる。今年は、「源氏物語」が誕生して千年と言われる年にあたることを記念して、「源氏物語」をテーマとしたキルト作品の展示を決定。ブラザー工業、源氏物語千年紀委員会、徳川美術館の協力により、国内や海外デザイナーのデザイン画をもとに、キルト作家らが作品を制作、合計500人の協働による33作品を展示している。
作品の大きさは、横2メートル×縦2.5メートル。作品のタイトルには、「瑠璃色」「藤紫」「萌葱(もえぎ)色」など全て日本古来の色の名前が付けられ、「光源氏」や「夕顔」などの登場人物や「源氏物語」の世界をイメージして作られた作品は、デザイン決定から完成まで約1年かけて制作された作品もあるという。中には、外国人デザイナーが現代のヨーロッパにやってきた光源氏をイメージしたというユニークな作品も。
作品は、センターピアガーデンとアクセスプラザで展示、1月17日にはキルト作品制作に携わったデザイナーやキルト作家50人が参加する、記念セレモニーも開催予定。同港の企画担当者は、「空の玄関口である国際空港ならではの広い視点と交流から表現された『源氏物語』の世界を楽しんでほしい。今後もアートキルトを通じた国際交流を広げていきたい」と話している。
会期は、1部=1月1日~5月20日、2部=7月19日~12月28日まで。1部と2部の間は、同港の姉妹空港であるドイツ・ミュンヘン国際空港での展示も予定されている。