梅雨の雨の中、名駅エリアを舞台とした自主制作映画「歪屋」の撮影が6月21日、名古屋城で行われた。制作を手がけるのはプロジェクト「円頓寺活動写真」。
「今回撮影するシーンはクライマックスに近いもの」と同プロジェクト代表の森零さん。森さんは現在名古屋ビジュアルアーツの講師も務めていることから、撮影スタッフには教え子も参加している。撮影前には自身が描いた絵コンテを片手に、卒業生のカメラマンや在校生スタッフと打ち合わせ。森さんの知人など個性的な出演者が集まり、着替え・メークを終え撮影が始まった。
名古屋城内の庭園に「本番行きまーす!」と大きな声が響き渡り、各シーン撮影がスタート。それにつられて、名古屋城を観光で訪れていた客も撮影見物に集まっていた。撮影中、リハーサルを提案するカメラマンに「リハーサルはいらない。転んだりしたらラッキーだしね」と話す森さん。自身が出演するシーンにも、絵コンテが描かれたノートを持ち撮影に挑みそうになるなど、撮影に没頭する様子だった。
江戸時代と現代を舞台にしているストーリー。ロケ地のフェンスやロープ、植木などが時代設定に合わないことから、カメラアングルを工夫するなど試行錯誤し撮影が進められた。また、卒業生のカメラマンから指示が入るなど、参加者が全員参加し作品を作り上げていく様子が見られた。
今回で8割程度の撮影が終了するという。映画の完成は10月を予定。