コミュニティーレストラン「庵ひろ（あんひろ）」（名古屋市西区那古野1、TEL 052-551-2651）は9月26日、オープン1周年を記念したイベント「第1回庵ひろ祭り」を開催する。主催は同店と同店に集う人の中で自然発生的にできた実践型コミュニティー大学「庵ひろ大学」。

　同店は、主婦や学生などのプロではない人たちが店に登録し、日替わりでランチやディナーを提供するレストランの運営システム「ワンデイシェフシステム」を取り入れた店。シェフ同士やランチを食べに来る客との交流の場を提供し、シェフとコラボレーションした「ワンデイイベント」も行う。現在は6人のシェフが登録し腕を振るっている。

　イベントは「1年の間に来てくれたお客さん、イベントに参加してもらった方、ワンデイシェフの皆さん、そしてこの祭りを楽しんでくれる方など巻き込んで1日を楽しんでもらおう」と感謝の意味を込め企画された。1周年を迎え、オーナーの木下さんは「まずまずの出だしだった」とし、「お金に変えられない人と人とのつながりが多くあり、ネットワークの広がりを肌で感じることができた。これはコミュニティーレストランならではのもので、小さい店の魅力でもある」と振り返る。

　当日は、野菜やスイーツ、パン、本、雑貨、名古屋駄菓子などの物販のほか、ワンデイシェフの講座や「小さく実行、ないなら創る、誰でも講師」をコンセプトに活動する庵ひろ大学の個性的な講座の体験・紹介などを行う。講座は10時30分から21時まで11講座を4部構成で開く。

　講座は、ワンデイシェフの「食べて納得！実践栄養学講座～究極ラタトウィユ実演～」、アイデアが企画になる瞬間を追う「アイデアを企画に」、先代が下町のうどん屋だった木下さんが先代から引き継がれた技、うどんの奥深さを語る「味噌煮込みうどんの秘密」、ビジネスや日常で数学がどのように使われているかを学ぶ「大人の数学出直し講座」など各講座1時間半程度を予定している。

　「ワンデイシェフの面白さは、シェフごとの個性、家庭的だけど少しおしゃれな料理、お客さんとシェフのコミュニケーション」とし、「これからも『人と人をつなぐ場』として活用してもらえれば」と木下さん。このイベントを通して「円頓寺にこういう店があること、ワンデイシェフに興味を持ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。円頓寺商店街エリアに位置していることから、「少しでも商店街の活性化に貢献できれば」とも。

　開催時間は10時～21時。講座は、第1部＝10時30分～、第2部＝13時～、第3部＝15時30分、第4部＝19時～。各講座参加料は別途500円～。詳しくは庵ひろ大学のホームページで確認できる。