株式会社ニデック(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役社長:小澤素生)は4月3日(金)に、「オープンフィールドレフラクションシステム PHANTOM」(以下PHANTOM)を発売いたします。
PHANTOMは、眼鏡やコンタクトレンズの度数を決める際におこなう視力測定や屈折度測定を、目の前にレンズなどの視界を遮るものを置かず、両目でものを見ている状態でおこなうことができる検査機器です。これにより、被検者に新しい測定体験を提供します。
近年、近視は世界的な社会課題のひとつとして注目されており、眼鏡やコンタクトレンズを必要とする人口は年々増加しています。2050年には、世界人口の約半数にあたる約50億人が近視になると予測されています*。こうした状況の中、より良い視力で生活することは、QOL(生活の質)を支える重要な要素のひとつであり、人々の関心が高まっています。
弊社はこれまで、水平線に浮かぶ気球のマーク(気球チャート)を象徴とする検査機器を通じて世界中の視環境を支えてきましたが、この度、従来の枠組みにとらわれない新しい測定体験を実現する製品として、PHANTOMを開発しました。

人は本来、両目を使ってものを見ています。しかし、一般的な視力測定、屈折度測定では片目ずつ検査をおこなう方法が広く使われており、これにより調節(ピントの合わせ)や瞳孔の大きさが変化し、測定結果に影響する場合があります。
弊社が20~40代を対象に実施した「眼科測定方法に関する意識調査」では、62.1%の回答者が片目を隠した状態での視力測定で「見え方がいつもと違う」と感じ、片目を隠した時、隠していない方の目に力が入った経験のある回答者は47.7%に上りました。
約2人に1人は測定中に疲労や緊張、ストレスを感じ、その理由として「正しく答えなければならない」という不安やプレッシャーが挙げられました。
また、「検査時間が長く感じた」「片目を隠している際に力が入った」といった回答が 4分の1 を占め、視力測定が心理的・身体的なストレスに影響を及ぼしていることも確認されました。
片目ずつではなく両目を同時に測定できる点については、「測定が短時間で終わりそう」「ストレスなく受けられそう」といった期待の声が寄せられています。



【調査概要】
調査名:眼科測定方法に関する意識調査
調査主体:株式会社ニデック
調査実施:株式会社ネオマーケティング
調査期間:2026年3月19日~22日
調査対象:20代~40代の男女 501名
調査方法:インターネット調査
PHANTOMでは他覚的に目の屈折度を測定(他覚測定)する際、片目を隠すことなく両目同時に測定をおこないます。その測定結果をもとに、両目を使った状態で見え方を確認する測定(自覚測定)をおこなうことで、日常生活で使いやすい度数により近い結果を得られることが期待できます。
また、PHANTOMはより短時間で測定が完了し、被検者のストレスや疲労の軽減につながることが考えられます。さらに、セルフ測定(オプション)や多言語対応により、医療・小売現場における人材不足やインバウンド需要への対応にも貢献することが期待されています。
* Holden BA, Fricke TR, Wilson DA, et al. Global Prevalence of Myopia and High Myopia and Temporal Trends from 2000 through 2050.Ophthalmology. 2016;123(5):1036-1042. doi:10.1016/j.ophtha.2016.01.006


弊社は、【3つのアイ(気概・違い・世界)】を基本姿勢とした製品開発を通じて、技術力と柔軟な発想を活かした幅広い製品ラインアップを展開し、今後も市場の多様なニーズにお応えしてまいります。