名駅・讃岐うどん店、夜は串専門店に-同一ターゲットに向け二毛作営業

夜はカウンター席に串専門店用のセットが用意される。

夜はカウンター席に串専門店用のセットが用意される。

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 名駅の「無添加自家製麺 饂飩睛(うどんばれ)」(名古屋市中村区名駅南1、TEL 052- 602-9993)が2月10日から、串専門店「クシマル」として夜の営業を開始した。経営はジョイスポット(中村区)。

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 同店は昨年10月にオープンした讃岐うどん店。20坪の店内にはカウンター席20席を設ける。「安心・安全」をモットーにすべて無添加で作るうどんはオープン以降、近くで勤めるサラリーマンやOLに支持され、ランチ時には行列が出来る日もある。

 夜の営業を始めた理由について、同社社長の伊藤さんは「近くがオフィス街なので昼のターゲットであるビジネスマン層がそのまま夜のターゲット層になる。仕事帰りに1,000円~2,000円くらいで夜ご飯を食べられる場を提供できれば」と話す。その中で安くて飽きがこなく、毎日でも気軽に食べられる「串料理」を扱うことに決め、地域に根付いた店作りを目指すという。

 うどん店と串専門店の二つの顔を持つ同店。「同じ店だが昼夜きっちり区切りを付けたい」と夜メニューでは、昼提供しているうどんメニューは扱わない。スタッフは白のかっぽう着から「クシマル」とプリントの入った黒Tシャツに着替え、夜用の看板を掲げる。

 鶏肉は地元産の奥三河鶏と朝引きの錦爽鶏を使用。うどん同様、添加物は一切使わず、部位ごとに仕入れた肉を丁寧に切り分け1本ずつ手打ちする。「価格は安くても、素材・手法にはこだわりたい」と伊藤さん。

 串メニューは、ネギマ・ぼんぢり・砂肝(以上90円)、錦爽どり心臓(130円)などの串焼き、串かつ・どて串かつ(以上90円)などの串揚げ、串おでん(90円)を約30種用意し、すべて1本単位で提供する。そのほかご飯物、鶏刺身、一品料理も。中でもうどん店のだしや麺を使った、だし茶漬け、焼うどん(以上480円)、おにぎりに付くみそ汁は「おすすめ」という。

 串専門店を始めてから、昼はうどん、夜は串料理と1日に2回来店する人も見受けられるという。「店を続けるには、存続するための意義が必要」と伊藤さん。「この辺りで働いている人の『食』での健康・安全・安心に貢献できれば」と意気込みをみせる。

 営業時間は17時~22時(うどん店は11時~16時)。日曜・祝日定休。

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