ネットビジネス支援業務を展開するミエリ(名古屋市中村区名駅4)は6月10日、Twitter(ツイッター)やUstream(ユーストリーム)などのソーシャルメディアによる個々の発信を名古屋圏で集約するポータルサイト「しゃちったー」を立ち上げた。
「自社開発のツイッターを利用したポータルサイトを簡単に作ることができるサービス『ホッとなう!』を、世の中の人や企業にどう生かせるか模索していたところ、出会ったのが福岡市大名のツイッターを使った街おこしプロジェクト『大名なう』だった」と同社戦略的PRプロデューサーの加藤征男さん。
もともと地域貢献や活性化を目指す同社は「大名なう」の「地域から日本を元気に」というコンセプトに共感。イベントに参加したところ、地元の人が頑張っている姿を目の前にし「名古屋でも、同様に街を盛り上げることができるのでは」と全社員が一丸となり「ホッとなう!」をベースとし開発に乗り出した。
「しゃちったー」はサイト内の専用投稿窓かツイッターからハッシュタグ「#shachitter」を付けて投稿すると掲載される仕組み。イベント、フォト、ライブ、まちおこしなど7つのカテゴリーを用意し、分類タグと併用することで情報が区分けされコンテンツを見やすくしている。登録ユーザー(有料)は専用エリアへの掲載やPRページを持つことができ、店や会社などが簡単に情報を発信することもできる。
また、ツイッターを使ったキャンペーンなどが気軽にできる「お祭りジェネレーター」機能(専用の投稿窓と掲載欄を表示)も備える。今月にはこの機能を利用し、普段世話になっている会社などに言葉の中元を送る他社自慢大会「ツイ中元」の実施を予定する。
「『しゃちったー』は名古屋圏を元気にするすてきな計画」と位置付ける同社。「発信したいことがある企業や商店などにぜひ利用してほしい」と加藤さん。「ツイッターに登録するだけで誰でも簡単に参加できるうえ、生の声や動画は温かみのある情報として発信されるため、自然と親近感が増し消費者との距離を縮める。地元の熱い思いをもった人たちが発信する草の根コンテンツを集約することで名古屋という街から元気を発信できれば」と話す。
加藤さんは「ツイッターは、あくまでみんなをつなげる裏方の役目。今後はほかのメディアと連動してさまざまなコラボレーション企画を打ち出し、面白い仕掛けをしていきたい」と意気込みをみせる。「今年の流行語大賞が『しゃちったー』になるぐらい、多くの人に利用してもらえれば」とも。