地下鉄桜通線国際センター駅近くに9月29日、イタリアンレストラン「LA FOGLIETTA(ラ・フォッリエッタ)」(名古屋市中村区名駅5、TEL 052-533-5606)がオープンした。
オーナーシェフは本場イタリアでも修行経験があり、10年イタリアンに携わってきた加藤晃さん。店名の「ラ・フォッリエッタ」は「小さい葉っぱ」を意味するイタリア語。「まずは小さいところから始め、いつか花を咲かそう」という思いを込めた。出店にあたり、スタッフや建築デザイナーとイタリアへ赴き、ワインやインテリアの買い付けをするなど店の準備をしながらイタリアを実際に肌で感じ、みんなで店の構想を固めていったという。
店舗面積は36坪、席数はカウンター席8席、テーブル席30席(内個室16席)。「イタリアにアンティークながらもモダンな感じを醸し出す店があり、そこをモチーフに新しさも取り入れアレンジした」という店内は、風合いが出るよう漆喰を何度も塗って仕上げた天井や壁に、ディスプレーしたアンティークの家具や骨董(こっとう)品、ビンテージワインなどで温かみのある空間に仕上げた。オープン時の時間を示すアンティーク時計、はしごを使って出し入れするワインセラーなど、随所にこだわりをみせる。
決まったメニューではなく、その日市場で仕入れた食材を基に毎日メニューを組み立てる同店。「旬のものや、いい食材を逃さず、丸ごと買えば安く提供できる」と加藤さん。野菜は直接出向いて契約したという有機野菜を栽培する農家から仕入れる。
メニューは口取り、前菜、サラダ、パスタ、メーン料理、ドルチェなど常時40種類ほど用意。「師崎産・釣りノドグロとセミドライトマトの軽いマリネ」、「黒いフリタータ・秋トリュフと黒トランペット茸のオムレツ」(以上1,390円)、「4種類のきのこを使ったアーリオ オーリオ スパゲティ」(1,380円)、「ココットの温かい有機サラダ」(1,280円)、「ヘーゼルナッツのチョコレートの温かいスフレ」(890円)など(仕入れによって変更)。メーンは仔羊やもち豚ロースなどを用意しリクエストや提案をしながら仕上げる。ワインはイタリア産のみ扱い、赤・白・スパークリング合わせ300種を取りそろえる。
30代後半~50歳の男性をメーンターゲットに据える。「やっていることや味が理解してもらえる年齢層」と加藤さん。男性客がゆっくりできるよう、さまざまな年代の人が多く利用する繁華街から少し離れた場所に出店した。「かしこまった感じでなくカジュアルに使える店。コースでも食後酒などのちょい飲みでも、用途やシチュエーションに応じて対応できるので気軽に立ち寄ってもらえたら」と笑顔をみせる。
営業時間は11時30分~15時、17時30分~24時。