円頓寺・円頓寺本町商店街(名古屋市西区那古野)で7月27日~31日、恒例の「円頓寺七夕まつり」が開催される。今年で56回目。
同祭の大きな特徴は、各店舗や「組」ごとに手作りする「張りぼて」。東西に延びるアーケードには、動物やキャラクター、童謡などをモチーフにした約100体の張りぼてが展示される。アーケードの各入口にはカラフルな手作りの吹き流しも取り付け、祭の雰囲気を演出する。
開催に向け店舗前でこつこつと張りぼて作りに励む店主らの姿も、この季節の風物詩。スペイン食堂「バル ドゥフィ」ではパエリア鍋の形をした張りぼてを用意する。動物の毛並みを表現して細かい演出をするものなど、それぞれが力を入れた個性的な張りぼては、いずれも見物だ。「最近では新しい店も増え、新たに円頓寺エリアの仲間になる人も多い。店の前で張りぼてを作ったり、一緒に飾り付けをしたりすることでコミュニーケションが生まれる。七夕まつりが一役買っている」と同商店街理事長の高木さん。
初日は、風船に願い事を書いて飛ばす「七夕バルーン」で幕開け。開催中はアーケード内に屋台が立ち並ぶほか、マーチングバンドや和太鼓、三味線、ベリーダンス、「おさるさんのパフォーマンス」など、にぎやかなイベントが繰り広げられる。
30日・31日は、西区の伝統産業の職人を招き「ものづくり文化の館 in円頓寺」を開催。名古屋友禅や名古屋扇子、名古屋古流凧(たこ)、レザークラフトなどの実演や体験ができる。「西区民でもこの伝統産業のことを知らない人は多い。子どものころからふれ合って興味を持ってもらえたら」と高木さん。会場は円頓寺商店街東端の「ふれあい館」。開催時間は両日14時30分~19時。体験は有料のものもある。28日には恒例の「起震車体験コーナー」も登場する。
併せて、昨年12月から撮影・制作を進めている、同商店街を舞台にした映画「WAYA!~宇宙一のおせっかい大作戦~」のPRブースも「ふれあい館」に開設。メーキング写真などを展示する。伏見ミリオン座で10月、初上映も決定している。チケットも1,000円で販売。