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名古屋の商店街がテーマのリトルプレス、地元イラストレーターが発行

イラストレーターのHatoさんが手がけたリトルプレス「ナミコシ」創刊号の表紙

イラストレーターのHatoさんが手がけたリトルプレス「ナミコシ」創刊号の表紙

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 名古屋を拠点に活動するイラストレーターのHatoさんが手がける名古屋の商店街にスポットを当てたリトルプレス「ナミコシ」の創刊号が発行された。

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 子どものころから「商店街マニア」だったというHatoさん。「商店街を巡るのが趣味で、自転車でうろうろすることが多かったが、時にはバスや電車を乗り継ぎ、離れた商店街に出掛けることもあった」という。「当時はネットもない時代。まだ子どもだったので、ほかの手段が思い浮かばず、情報は近所の本屋で観光ガイドの数ページを見て仕入れていた」と振り返る。

 「いつか商店街に関する本を作りたいと思っていた。出版社を通すと難しいと思い、自分で作ってしまおうと発行した。タイトルの『ナミコシ』は、昔、『浪越』と書いて『なごや』と読んでいた時代があったことから名付けた」という。

 創刊号では円頓寺・円頓寺本町商店街を特集。商店街にある名物のグルメや店舗、スポット、謎のオブジェなどのイラストルポ、商店街の歴史、商店街に関わる人物の紹介をまとめた。併せて、江戸から大正にかけての町並みが残る四間道や、堀川にかかる五条橋かいわいも紹介。そのほか、昭和30年代のマップをオリジナルのイラストマップで掲載している。

 「商店街の全盛期は知らないが、それでもここ30年の間にも商店街の活気は失われているように感じる。一人でも多くの人に読んでもらい、商店街の魅力に気づいてほしい。古いものの良さを伝えていければ」とHatoさん。

 今後は、メーンに商店街を取り上げていくほか、銭湯や市場、古い喫茶店なども特集していく。「コンセプトはレトロだが、新しいお店でも面白いところがあればどんどん取り上げて行きたい」と意気込む。次回は12月発行予定。以降、半年に1回程度の発行を予定。フルカラー24ページで価格は500円。「リブロ名古屋」(名古屋市中区栄3)や「ちくさ正文館本店」(千種区内山3)などで販売する。

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