魚の知識やおいしく食べる術を「検定」という形で広める「日本さかな検定(愛称=ととけん)」の募集が3月23日、始まった。検定日は7月1日で、東海地区での実施は初めて。
今回で3回目となる「日本さかな検定」は、これまでに東京、大阪などで開催し、累計6000人が受検した。昨年2回の受検者は5歳から81歳と幅広い。今回は7都道府県8会場で一斉に開催される。
名古屋開催は、名古屋駅近くの柳橋中央市場内の「マルナカ食品センター」(名古屋市中村区名駅4)が誘致。同検定協会の尾山雅一理事が、名古屋で立ち寄ったすし店の紹介でマルナカ食品センターの安藤東元社長と出会ったことに始まる。
「尾山さんがプレゼンテーションしてくれた内容は、自分がずっと考え思い続けていることとシンクロした」と安藤社長。「昔は街に必ず魚屋があって、店の人との会話で『どういう魚なのか』『今が旬だ』などの対面のコミュニケーションがあり、それを家庭で話し伝え、知識が子どもへ受け継がれていく、そんな日本の食文化があった。現代、スーパーでの買い物は、その商品がどんなものなのかではなく、買うか買わないか選択するだけ。本来の日本の食文化が薄れ、市場離れ、魚離れが進んでいる」と危惧を抱く。
同検定では、3級(初級)、2級(中級)、1級(上級)があり、検定の問題は魚の種類、名称、魚を使ったことわざ、料理法、漁業方法など多様な切り口を用意する。受検料は、3級=4,000円、2級=5,000円、1級=7000円で、併願割引なども用意する。
検定会場は「ウインクあいち」(名駅4)。申し込み締め切りは6月3日。詳細は同検定ホームページで確認できる。