名古屋駅前に5月18日、韓国の麺料理とギョーザ料理の専門店「兄弟カルククス」(名古屋市名駅4、TEL 052-581-8801)がオープンした。
カルククスとは、韓国の定番麺料理で、韓国語でカル=包丁、ククス=麺という意味。韓国でカルククスと一緒に食すギョーザ料理「饅頭(マンドゥ)」の2つをメーンメニューに据える。同店を運営するのは、名古屋で生まれ育ったペ・ヨンボさんが社長を務める「ピープル&テクニクス」。韓国で社名や店名によく使われる「兄弟」と合わせた店名で、「この店でもスタッフは、兄弟、家族のように力を合わせている」(ヨンボさん)という。
3フロアの店舗面積は、計45坪。1階と2階の一部に、一人や短時間の利用者に向けたカウンター15席を設け、2階と3階には、テーブル席、ボックス席計48席を用意。
カルククスは、韓国の名店に出向き研究した味を大切にしながら、トッピングを加えるなどアレンジしたオリジナルメニュー2種類。麺は、小麦粉とかたくり粉を使った弾力のある歯応えが特徴。魚介ベースのスープの「胡麻カルククス」は、鶏団子と揚げ、春菊、ニンジンなどの生野菜のあえ物を添える。鶏ベースの「鶏カルククス」は、蒸し鶏のほぐし肉とネギを添え、「鶏のうま味が効いたまろやかな味」。価格は850円。ニンニクと唐辛子を効かせた浅漬けのキムチや、すりゴマ、唐辛子ペースト「タデギ」を徐々に加え、味の変化を楽しむこともできる。
マンドゥは、「あら挽き肉のマンドゥ」(2個=250円、4個=420円)のほか、「キムチ味」と「黒胡椒味」(以上、同280円、同480円)を用意。通りに面したガラス張りの調理場で、マンドゥを作る様子を見せる演出も。
そのほか、「しびれキムチ」(400円)、「スモークチキンと野菜のチャプチェ」(600円)、韓国から取り寄せる「石板」を使った肉料理「骨付きテジカルビ」(850円)や、「豚バラの特製辛味噌炒め」(900円)などもラインアップ。ビール、マッコリ、ビオワインなどのアルコールも用意する。ランチタイム(11時30分~17時)には、カルククスにマンドゥ、キンパ、ミニピビンパのいずれかをセットできるランチメニューなども提供する。
「カルククスは韓国に留学した高校時代に毎日のように食べていた」とヨンボさん。「そのときは何も入っていない素うどんの状態。ここに肉が入っていたら…など想像しながら食べていた(笑)」と振り返る。社会人になってからおいしいカルククスの店に出会い、日本でも広めたいとの思いで出店した。「韓国料理というと最近では女性に人気だが、がっつりした料理なので男性にもぜひ食べてほしい」。7月からは3階フロアでサムギョプサルの提供も始める予定。
営業時間は11時30分~24時。