名古屋駅エリアにある「ESOT 旅人の英会話」などを手掛けるランダムネス(名古屋市中村区名駅3、TEL 052-563-5046)が現在、6月1日オープン予定の「グローカル名古屋 ゲストハウス&カフェバー」(中村区則武1)の準備を進めている。
オープンに向け準備を進める「グローカル名古屋 ゲストハウス&カフェバー」外観
バックパッカーで世界80カ国を旅したことがあるという同社社長の市野将行さん。約15年前、バンコク・カオサンロードのゲストハウスに長期滞在した際に「理想のゲストハウスをつくってみたいな」と希望を抱いたという。ゲストハウスの魅力は「人と人とのつながりができること」。
2010年にオープンした英会話スクールでは旅先で出会う外国人との交流で役立つ会話を教えるほか、旅や留学に対する情報発信や準備のサポートも行う。そのほか、外国人の困りごとの解決を目的にしたフェイスブックページ「Nagoya Help」や、名古屋駅周辺にいる外国人に突撃インタビューをした記録「毎日旅人プロジェクト(略称 まいたび)」を展開。「Nagoya Helpではどんな悩み事や問題があるのかが、まいたびでは名古屋の観光やニーズのリサーチができた」と市野さん。
「愛知県の多文化共生街づくりとグローバル人材育成の拠点」と目標を掲げ、全国から経済圏で集まりやすい場所、アクセスの良い場所として名古屋駅エリアに着目。「日本に来る若い外国人旅行者がたくさんいる今、海外に興味のある日本人の若者と交流して、互いに刺激しあえる場所があれば」。「名古屋市周辺で暮らす外国人が、世間話をするくらいに気軽に寄れる場をつくりたい。日本では他言語の案内がまだ少なく情報が届きづらいので街のフレッシュな情報を届けられるようにしたい」という考えで、英語が話せる地元スタッフや日本在住歴の長い外国人スタッフ、異文化交流をしたい人たちが集まる、名古屋駅そばのカフェとしてコンセプトを固めた。
5階建てで、1階=カフェバー、2~4階=ゲストハウス、5階=多目的ルームと事務所。カフェバー(30席)では「名古屋名物モーニングサービス」から、「名古屋で暮らす外国人のお母さんのレシピの世界の名物料理」などをメニューに取り入れる。「友人におもてなしするような気持ち」と市野さん。営業時間は8時~23時。
ゲストハウスは全9室、ベッド数48床。2階は女性専用フロアとし、女性専用シャワールームとパウダールームを設置。3階は共用シャワールーム、共用キッチン、共用ラウンジを設ける。メーンターゲットはバックパッカーを中心とした外国人旅行者を8割、20代の若い日本人女性を2割想定している。宿泊費は3,240円~(ドミトリー)を予定。