劇団四季が12月1日、名駅南エリアに2016年10月に新設する専用劇場「名古屋四季劇場」のオープニング作品を発表した。
作品は、名古屋初公演となる「リトルマーメイド」。製作発表会には、同社の吉田智誉樹社長、共催する中日新聞社の白井文吾会長、同作アリエル役の小林由希子さん、セバスチャン役の飯野おさみさんが登壇した。
「リトルマーメイド」は、「美女と野獣」「ライオンキング」「アイーダ」に続き同社がディズニーと提携する第4作品目で、2013年4月7日に東京の「四季劇場 夏」で開幕。現在も上演中で、名古屋公演が始まると2班体制のロングラン公演になるという。
地上の世界に憧れる好奇心旺盛な人魚姫・アリエルが、人間の王子エリックに恋をすることから始まる物語。海中をたゆたうアリエルたちの動きを表現するフライング技術や、水面の揺らぎや深海に届く太陽の光などを立体的に描き、奥行きと広がりを強調し表現した世界が見どころの一つ。
東京公演に昨年から出演しているアリエル役の小林さんは愛知県岡崎市出身。「入団するまで岡崎に住んでいた。小さい頃から憧れのアリエルを演じられて幸せ」と小林さん。初演からセバスチャン役を務める飯野さんは愛知県渥美郡(現・田原市)出身。「新しい劇場でリトルマーメイドをできるのにわくわくしている」(飯野さん)と笑顔を見せる。
「名駅エリアの活気を見ていて、この一員になれることを光栄に思う。地域とコラボ、提携して発展のお手伝いができれば」と吉田社長。「新劇場は中部、東海エリアの窓口である名古屋駅に近づくので、広いエリアから見にきてほしい。ミュージカルは映画などと異なり、公演している場所でしか見られないので、『リトルマーメイド』は東京と名古屋だけ」と吉田社長。新劇場の建設は予定から変更なく進んでいるという。
チケットの発売日は、一般=2016日7月31日。会員先行予約=7月24日(予定)。