![「グローカル名古屋」を支えるスタッフと、オーナーの市野将行さん(左から3人目)](https://images.keizai.biz/meieki_keizai/headline/1465294796_photo.jpg)
名古屋駅西にある「グローカル名古屋 カフェバー・ホステル」(名古屋市中村区則武1、TEL 052-446-6694)が6月6日、開店1周年を迎えた。5日には1周年を記念したイベントを開き、100人を超える人が集まった。
オーナーの市野将行さんが、「名古屋で訪日外国人と地元の若者が交流できる拠点を作りたい」という思いをかなえるべく開いた同店。この1年間でホステルを利用した人は50カ国以上、約8000人に上る。「お客さんとは昔からの親友や家族のように接する」(市野さん)ことを意識した接客で、一般的な宿泊施設では得られないコミュニケーションが取れるのが魅力だという。
「先日宿泊した米国人女性は、カフェで同年代の日本人と出会えるのが気に入って延泊を重ね、合計13泊もすることになった。日本滞在のほとんどをここで過ごすことにはなったが、そのおかげで、涙を流して別れを惜しむほどの新しい友達をたくさんつくっていった」と市野さん。そうした距離感の近さからか、最近ではリピーター客が増加しているという。国内外を問わず口コミを参考にして訪れる人が後を絶たないとも。
オープンから1年経過した現在、市野さんは「当初描いていたように、誰もが外国人と交流できる場になっているが、一つ一つの出会いは想像していた以上にかけがえのないものだった」と振り返る。最近では、カフェに来た若者とホステルの宿泊客との交流が自然発生する姿が盛んに見られるようになったことがうれしいという。「日本人のお客さんからは、海外みたいな場所だとよく言われる」とも。
今後も誰でも気軽に来て交流できる場を保つほか、外国語や異文化交流を学ぶ学生たちにより積極的に外国人と接する機会を提供するためにインターンシップの受け入れを始めた。「カフェ、ホステルもそれぞれ成長させながら、地域の国際化を支えるためにも、名古屋や東海地方に密着した新規事業をどんどん行っていきたい」と意気込みを新たにする。
ホステルの料金は1泊3,240円~。カフェバーの営業時間は11時~23時(月曜定休)。