名駅の映画館「ピカデリー」(名古屋市中村区名駅4)で6月18日、熊本地震被害を支援する企画「熊本支援『うつくしいひと』名古屋チャリティー上映会」が開催される。
行定勲監督、俳優の橋本愛さん、高良健吾さんら熊本出身の映画人と、熊本県・熊本市が連携して立ち上げたプロジェクト「くまもと映画製作実行委員会」が製作した同映画。「熊本の素晴らしさを実感できる映画」を目指し、地元の地域資源を盛り込んで製作された。
名古屋上映の実行委員会を務める映画パーソナリティーの松岡ひとみさんは「行定監督の郷里で映画を作りたいとの思いが高まって製作された作品。スクリーンで見る美しい熊本の風景とともに、エキストラで出演する現地の方々の映画熱と郷土愛を感じた」と話す。
3月に行定監督がディレクターを務める熊本の「菊池映画祭」でオープニング上映された後、4月に地震が発生し、各地に甚大な被害がもたらされた。行定監督は現在、同作品のチャリティー上映会を全国で行い、集まった義援金を被災地に届ける活動を行っている。
松岡さんは「1日も早い復旧を目指して頑張っている熊本や大分の方々のために、何かをしたかった。私ができることは映画だと思い、名古屋でのチャリティー上映を企画して行定監督に投げかけた」と開催の経緯を振り返る。
上映会の会場は6月30日で閉館となるピカデリー。松岡さんは「最初はカフェシアターなどを検討したが、映画館で見てほしい作品なので、中日本興業に相談させていただいた。本来その日に上映するはずの作品を休映することになるので難しいお願いだったが、貸館料なしで開催させていただけることになった」と話す。
松岡さんは「名古屋の映画人の、復興を願って奔走する行定監督を応援したい、名古屋の映画愛を熊本に届けたいという思いが集まって実現した企画。この作品を一人でも多くの方に見ていただき、本来の熊本の美しい風景に思いをはせてもらいたい。ぜひ、ピカデリーに足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。
上映時間は第一部18時~、第二部20時~。上映後、行定監督のトークショーを開催。鑑賞料金、募金は「くまもと映画製作実行委員会」を通じて、被災地域に送る。
チケットはピカデリー劇場窓口で販売。料金は1,000円(第一部・第二部とも限定220人。購入したチケットのナンバー順に入場。前売りで定員に達した場合、当日券は販売しない)。問い合わせはピカデリー(TEL 052-551-5461)まで。