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名古屋城に野だてカフェ 訪日外国人に向け「茶の湯」をカジュアルに

名古屋城「本丸御殿」南側広場に登場した野だてカフェ企画「NODATE Tea Ceremony Café」

名古屋城「本丸御殿」南側広場に登場した野だてカフェ企画「NODATE Tea Ceremony Café」

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 屋外で「茶の湯」体験ができる野だてカフェ企画「NODATE Tea Ceremony Café」が11月1日、名古屋城「本丸御殿」南側広場で開催された。

イチョウやモミジ、カキ、初菊など秋を表現する6種類の和菓子

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 10月26日に開幕した名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭DOORS」の関連イベンで、愛知・名古屋アジア・アジパラ競技大会の2026年開催を見据え、まちなかで気軽に伝統文化に触れてもらおうと企画。訪日外国人を中心に日本の伝統文化「茶の湯」をカジュアルに体験できるようにした。

 当日は、天守と本丸御殿を望める会場に、キューブ型で畳敷きの茶室と茶事の準備を整える水屋を設置。茶室で亭主の説明を受けながら茶道体験できる「OTEMAE(お点前)」(3,000円、薄茶一服、季節の和菓子付き)と、会場に設置したテーブルで自分で抹茶をたてる体験ができる「MATCHA(抹茶)」(1,500円、同)の2種類のメニューを提供。和菓子はイチョウやモミジ、カキ、初菊(はつぎく)など秋を表現する6種類を用意した。

 会場には英語をはじめ多言語対応できるスタッフを配置。着物姿のスタッフに記念撮影を求めるシーンも見られた。

 同企画・運営担当の「大ナゴヤツアーズ」の加藤幹泰さんによると開始1時間程度で約40人が体験。「会場で『Tea Ceremony』と案内すると茶道と分かる外国人も多い。米国、タイ、中国、韓国のほか国内からの参加もあった」と話す。体験人数は2メニュー合わせて延べ100人弱だったという。

 会場では、茶の湯の歴史や茶の湯の世界でも大切な言葉「一期一会」を紹介する同企画のリーフレット(日英表記)を配布。加藤さんは「茶の湯は畳の上で抹茶を飲むだけではなく、日本の精神や感性が詰まったものだと知ってもらえれば。茶会を通じて出会う時間を大切に思うことや、もてなしをする側も応える側も対等でリスペクトし合う心がけが、現代でも大切だという思いを込めた」と話す。

 11月3日にも開催。開催時間は11時~16時。名古屋城の入場料(大人=500円ほか)が必要。予定していた2日は天候の都合で中止になった。

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