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名駅のハンズで原石・化石の特集「ミネラルロマンス」 国内外から買い付け

鮮やかなスカイブルーは珍しいという「青色異曲極鉱(ヘミモルファイト)」

鮮やかなスカイブルーは珍しいという「青色異曲極鉱(ヘミモルファイト)」

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 原石・化石の特集イベント「ミネラルロマンス」が12月26日、名駅の「ハンズ名古屋店」(名古屋市中村区名駅1)10階で始まった。

見た目からサンドイッチと呼ばれるメキシコ産の鉱物「モリブデン鉛鉱」

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 国内外で買い付けた鉱物・化石を販売する名古屋店オリジナル企画で18回目となる同イベント。

 企画担当者の塩野正鎮さんによると、これまでは自らで海外のミネラルショーに買い付けに行くのが恒例だったが、為替の影響で経費や送料などが倍程度になるため、今回は知人のエージェントなどに依頼し買い付けてもらった品を中心に販売するという。仕入れは3000~4000点で、店頭には常時1000点程度を展示販売する。

 「良いものを相場より安く提供する」というコンセプトの同企画。塩野さんは「高くていい物ではなく、いい物で値ごろなものを買い付けている。お値打ちに買うために大量に仕入れることが多いがが、イベント以外も常時、店頭で販売できるためそれも可能になっている。ピンキリだが貴重な品もあるし、販売価格の幅を作ることができる」と話す。

 メキシコ産の鉱物を集めたショーケースには、六角形の板状が珍しく薄い青紫色がきれいな「蛍石 貫入双晶」、結晶の二次成長により、濃い色を挟むように薄い色の石が重なる見た目からサンドイッチと呼ばれる「モリブデン鉛鉱」、300円程度から5~6万円の広い価格帯の「ベラクルスアメシスト(紫水晶)」などが並ぶ。「化石界で世界的に有名」というモロッコのプレパレーター(岩石から化石を取り出す作業を行う職種)のハミーさんの手によりクリーニングされた「三葉虫」の化石のコーナーも設置する。

 このほか、「なかなかこんな鮮やかなスカイブルーは出ない」(塩野さん)というブドウ状の結晶「青色異曲極鉱(ヘミモルファイト)」、淡い緑色で結晶が放射線状に集合する「グリーンセレナイト(透石膏)」、幾何学模様状の表面が珍しいブラジル産の「スペサルティンガーネット」、月に隕石がぶつかったことでできた破片が地球の重力で引き付けられて地球で発見された「月起源隕石」、大型は虫類の「糞化石」、約4億8千年前は生息していたという巨大な「三葉虫」の化石など。

 塩野さんは「同じものが一つとしてない鉱物。鉱物は地中のマグマで温められた熱水が地殻変動により冷めていくことで結晶する、地球の営みの一つ。熱水の中に含まれる成分の違いなどで、さまざまな色や形の鉱物が生まれ、それが美しく映る」と話す。

 営業時間は10時~20時(最終日は18時まで)。来年1月15日まで(1月1日・2日は休業)。

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