名古屋駅前の名鉄百貨店本店（名古屋市中村区名駅1）のシンボル「ナナちゃん」が6月25日、「め組」の姿に「変身」した。

「め組」姿の「ナナちゃん」がPRする初開催の「食と技 大江戸展」会場の様子

　同店の夏のクリアランスセール（6月27日～7月15日）と本館7階で初開催する催事「食と技 大江戸展」（6月25日～7月1日）に合わせて変身。江戸時代の町火消しの組織の一つで、「名鉄（めいてつ）」にちなんだ「め組」をモチーフにした装飾で、法被姿のナナちゃんの横にまといを設置した。まといの先端の「め」部分は9時～21時の間、10分おきに2分間回転する。1階のショーウインドーには同じ衣装を身に付けたナナちゃんの妹「ミナちゃん」のほか、背中に「トク夏セール」と書かれた法被を着せたナナちゃんポーズのマネキンなども並べる。7月1日まで。

　同催事には、食品29店、工芸4店が出店。昨年初めて、クリアランスセールの集客策として冷たいスイーツを販売する催事を併催したところ、セール開始3日間の入店客数が前年度に比べ約1万2000人増しとなったことを受け、今回も食品催事を併催することにした。

　出店するのは、創業200年の菓子店「榮太樓總本鋪」、1964（昭和39）年創業のスイーツ店でチョコレートケーキやプリンを販売する「トップス」、卵焼きや卵を使うスイーツを販売する「つきぢ松露」、会場でにぎる天然本マグロのすしを販売する「寿司（すし） 石だ屋」、1日5000個を販売するというメンチカツ店「吉祥寺さとう」、あんに特化したスイーツ店で焼き菓子やソフトクリームを販売する「ぎんざ空也 空いろ」、旬のフルーツを使うサンドイッチなどの「イマノフルーツファクトリー」など。

　「『め組』姿のナナちゃんの活気のあるイメージが熱いセールを盛り上げる。催事は東京にある老舗から今話題のグルメを販売する店までが並ぶ。当店が江戸・東京をテーマにする催事を開くのは珍しいこと」と同店広報担当者の松井美智留さん。「おいしい物と伝統の技を楽しみに来てほしい」と話す。

　開催時間は10時～20時（最終日は18時まで）。