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名古屋を学び・考える企画「旅するなごや学」開催 浮世絵と探究心テーマに

「旅するなごや学」特別プログラム開催。写真は「Common Nexus LOAM HALL」を背景に

「旅するなごや学」特別プログラム開催。写真は「Common Nexus LOAM HALL」を背景に

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 名古屋について学び・考える企画「旅するなごや学」が8月29日・30日、開催される。主催は「やっとかめ文化祭実行委員会」。

近藤マリコさん(右)、大野嵩明さん(中央)、伊藤成美さん(左)

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 毎秋、約3週間にわたり行われる名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭 DOORS」の関連企画。2プログラムを用意する。同イベントのディレクターを務める近藤マリコさんは「10月25日の開幕を控えた本祭を見据え、名古屋での暮らしや営みがより面白く、味わい深くなるような特別プログラムを用意した。街を生きた教科書に、見て・聞いて・歩いて、学びへの一歩を踏み出してほしい」と話す。

 8月29日19時からは、「名古屋能楽堂」(名古屋市中区)の会議室で「浮世絵と名古屋 ~春画の美術的価値を考察する~」と題した講座を開催する。講師は、十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 教授の樋口一貴さん。18歳未満の入場は不可。

 「風景画や美人画に加えて、近年では春画も国際的に高い評価を得るようになった。浮世絵としての春画の魅力にも注目し、美術品としての価値を学ぶ機会を提供する」と同プログラムの企画担当者でもある近藤さん。浮世絵と名古屋の関連性については「葛飾北斎による『北斎漫画』は、名古屋の永楽屋から出版された。『冨嶽三十六景』の『尾州不二見原』では、北斎は名古屋から見えた富士山を描いている。このように北斎と名古屋は深く関係していた時代があった」と説明する。

 8月30日16時からは、「Common Nexus LOAM HALL」(名古屋大学内)で「探究のレンズを都市に向けてみると? ~「知のフィールド」としての名古屋とは~」と題したトークセッションを開催する。ゲストは、文化人類学者・デザイン人類学者の中村寛さん、路上園芸鑑賞家・ライターの村田あやこさん、「ゆる言語学ラジオ」パーソナリティーの水野太貴さん。モデレーターは、愛知学泉短期大学専任講師でクリエイティブ・リンク・ナゴヤ理事の古橋敬一さんが務める。

 同プログラムを企画したのは大野嵩明さんと伊藤成美さん。大野さんは「『旅するなごや学』をはじめ、『やっとかめ文化祭DOORS』の取り組みの源には、常に純粋な探究心がある。そもそも探究心とはどのように得られ、育まれるのか、探究心を伸ばし、生かす場として名古屋はどうあったらよいのかという問いに向き合う場として、異なる学問領域の専門家や愛好家が登壇するトークセッションを企画した」と話す。

 両プログラムとも参加費は2,000円。

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