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名駅・シネマスコーレで「名古屋こわい映画祭」 愛知大の学生が企画運営

「名古屋こわい映画祭実行委員会」委員長の岡田茉子さん(中央)、同副委員長の木場琢斗さん(左)、同クリエーティブ班・賞担当の中山直哉さん

「名古屋こわい映画祭実行委員会」委員長の岡田茉子さん(中央)、同副委員長の木場琢斗さん(左)、同クリエーティブ班・賞担当の中山直哉さん

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 「名古屋こわい映画祭2025~ココロにどえりゃあしみる体験を~」が11月22日・23日、名古屋駅西のミニシアター「シネマスコーレ」(名古屋市中村区椿町8)で初開催される。

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 「あらゆる意味での『こわい』」をテーマに掲げる同イベントは、大学生が資金を出資し、企画、運営、作品募集と選考の全てを担う。県立広島大学の学生が中心となって2018(平成30)年から合計7回開催した「広島こわい映画祭」の運営理念を受け継いで、今回、愛知大学経営学部会計ファイナンス学科・矢澤利弘教授の研究室に所属する3年生 15人のチームで運営する。自主映画制作者や映像クリエーターの支援、映画を作る人と見る人と上映する人が対等に交流できる場づくり、新しい映画文化発信の3本柱を開催目的に掲げる。

 期間中、自主映画製作者などから募集した99作品中から審査で決めた19本の短編・中編作品と、招待作品で高上雄太監督の「こびりついた残像」の全20作品を上映する。上映作品は、本格的なホラーやサスペンスから、心理劇、社会風刺、実験映画までジャンルはさまざま。実行委員長の岡田茉子さんは「テーマの『こわい』は、ホラーに限らず、不安や違和感、喪失感、ざわつきなど、人の心をじわりと揺さぶる感情を広く指す」と話す。当日は監督や出演者などによる舞台あいさつも行う。

 同イベントの企画運営を振り返り、「想像以上に学びと発見に満ちた経験だった」と岡田さん。審査基準を設ける段階から議論を重ね、100本近くの作品を限られた時間で見るという体験は肉体的にも精神的にもハードだったという。「審査で作品を見るうちに『こわい』とは自分の内面と向き合う体験だと実感。初開催に当たり、チケット販売や広報戦略の立案、損益分岐点の算出など、経営学の実践を学ぶ機会にもなった」とも。

 岡田さんは「こわい」という感情の多様さを一緒に体験してほしい」と来場を呼びかける。

 観覧料は、1プログラム(3~5作品)=一般前売り1,200円・当日1,800円、1日通し券(3,000円、前売り限定)。

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