三菱地所(本社=東京都千代田区)は12月15日、ユニークな名称で親しまれている名古屋駅前のビル「大名古屋ビルヂング」(名古屋市中村区名駅3)の建て替え計画を発表した。
新ビルは2012年度に着工、2015年に竣工を目指す。1962(昭和37)年に建設された同ビルは、基本設備の老朽化が進んでいることと、近年の高度化するオフィスのニーズに対応できていないこと、環境面や防災面などの機能更新などが必要と判断し今回の建て替えが決定した。
新ビルの建設対象予定地は、三菱地所が所有する「大名古屋ビルヂング」と隣接するホテル「ロイヤルパークイン名古屋」の面積を合わせた約915平方メートル。ビルの高さは地上38階、地下4階の約190メートルを予定。現時点では、ミッドランドスクエア、JRセントラルタワーズに次ぐ高さとなる。現在の大名古屋ビルヂングは地上12階、地下4階のため、約3倍の高さになり、延べ床面積は約2倍のビルに生まれ変わる。ビルの新名称は未定。
事業計画の基本方針について、三菱地所は「名古屋の玄関口として、国際的、広域的な業務拠点の形成」「回遊性のある歩行者ネットワークの形成」「更新が進む周辺の景観を考慮した建物形態やスカイラインの形成により、名古屋の玄関口としてふさわしいシンボリックな街並みの形成に努める」「省エネルギーシステムの構築と、歩道上空き地と広間状空き地の緑化に努める」を挙げる。
ロイヤルパークイン名古屋は2011年2月を目処に営業終了予定。