今春で閉館する名鉄百貨店ヤング館(名古屋市中村区名駅1)で1月12日、閉館セール「『ヤング館』ご愛顧感謝セール」が始まった。
同館は今から39年前の1972(昭和47)年4月28日、ヤング市場をターゲットに「名鉄セブン」としてオープン。2006年9月、現在の「名鉄百貨店ヤング館」に呼称変更した。「名鉄セブン」のネーミングは、生活サイクルが7日間を基準にしていること、地下1階から6階の7フロアであること、さわやかな語感の「ラッキーセブン」に掛けたこと、ヤング層の感性にマッチしていることから名付けたという。
オープン当時は、軒を連ねる既存のファミリーラインの同百貨店本館と、レディスラインのメルサ(現メンズ館)に、「名鉄セブン」が加わったことで一大ショッピングゾーンとして成立し、幅広い層の利用客が来店した。
閉館の理由は、今後の笹島地区の再開発と名駅地区のさらなる活性化に向けた具体的な施策として、また、名古屋駅前における最大の収益の強化として、本店3館のあり方を含む事業を抜本的に見直した上の結果だという。跡地にはヤマダ電機の出店が決定しており、今年オープンを予定する。
「39年ご愛顧いただいた名鉄百貨店ヤング館を最後までかわいがっていただきたい。今後、さまざまな施策としてセール、イベントを考えている」(同店広報担当者)。セールでは商品を3割~7割引きで提供し、3月からは「ヤング館閉館セールファイナルカウントダウン」を展開する予定。
営業時間は10時~20時。セール期間は未定。