錦橋近くの堀川沿いのビル地下1階に焼き鳥店「birdman(バードマン)」(名古屋市中区錦1、TEL 052-204-3389)がオープンして1カ月以上が過ぎた。オープンは1月15日。
レストランやカフェの店長のほか、ジャマイカ料理店などで約10年間、飲食の経験を積んできた店主の河原さん。「カフェで独立しようと考えたこともあったが、現在、飽和状態のカフェはほかと差別化する必要があり、アパレルやウエディングなど強みのあるものと組み合わせたカフェもある。自分でもできるものを考え、自分なりに『オシャレ』を掛け合わせる店づくりを考えた」と振り返る。
「おいしい焼き鳥を食べたいが、男性が多い赤ちょうちんの焼き鳥屋には入りづらいという女性に利用してもらえたら」という思いで、女性が気軽に利用できるようなオシャレな焼き鳥店を出店することに決めた。焼き鳥の概念は触らず、しょうゆや砂糖を使うタレや塩味の炭火焼焼き鳥の盛り付けなど、料理の見せ方に特徴を持たせた。「昔からある日本の焼き鳥の味と焼き鳥屋であることはそのまま守りたいと思った。そこにオシャレを組み合わせた」。西洋野菜などを使った付け合わせや、器を使った演出、ソースなどで飾り付ける。「『脂の多いものを食べた後には、さっぱりするように野菜を添える』など、食べている串の種類やタイミングなどを考え、その場で決める」という。
店舗面積は12.5坪。焼き鳥店を想像させない店内には、席数は18席(テーブル席3卓、カウンター8席)を設ける。黒板を活用した壁には、おすすめメニューや店主の似顔絵やイラストなどを記す。客席に煙が入らないように焼き場から外へのダストも取り付けた。「洋服に匂いが付かないように女性へ配慮できれば」
焼き鳥メニューは、皮、ぼんじり(以上140円)、砂肝、ハツ(160円)、ささみ、せせり、もも(以上180円)、レバー、手羽(以上200円)など。そのほか、「鴨の冷製」(700円)、「ジャマイカンキュウリ」(300円)、「焼き鳥丼」(550円)など。そのほか旬の野菜をそろえ、取材時のメニューは「ロマネスコ」「土佐ナス」「マーメラス」など。ドリンクはビール、ハイボール、焼酎、梅酒などのほか、日本酒はグラスワイン(0.5合)や、熱かんをやかんとカップで提供するなど工夫を凝らす。
営業時間は17時30分~24時。日曜定休。