名古屋駅前に「靴磨きSTAND GAKU PLUS」(名古屋市中村区名駅4、TEL 052-561-2410)がオープンし2カ月が経った。
2013年から名古屋駅前の路上で靴磨きをはじめた、当時大学生だった靴磨き職人の佐藤我久(がく)さんが店主を務める同店。
佐藤さんはこれまで、路上靴磨き時代に出会った人を通じ名駅エリアの洋品店内にカウンターを設置し営業。昨年夏には女性靴磨き職人の河村真菜さんも加わり営業を続けていた。佐藤さんは「2人になったためスペースが狭く、お客さまにも迷惑が掛からないよう独立店オープンに踏み切った。名駅前での路上営業時代の利用者も多いことから、名駅近くでオープンしようと決めていた」と話す。
店舗面積は約6坪。雑居ビル2階の一番奥の部屋で「わざわざお店を探してきてもらえるような場所に店にしたかった」と佐藤さん。利用客は現在、高校生、大学生から80代まで幅広く、柳橋中央市場に近い場所のため、看板を見て立ち寄る市場関係者も多いという。「河村さんがいることで、女性の靴の悩みにもリアルに対応できるようになった」とも。
店内には、オープンのために新調したという英国製のアンティーク・バーカウンターをはじめ、カップボード、チェア、シャンデリアなどを設置。内装は佐藤さんの好みという1930年代の英国のイメージに仕上げた。
メニューは、靴磨き(20分)(パンプス=1,500円、シューズ=2,000円)のほか、靴の水洗い(2週間)(パンプス=4,000円、シューズ=5,000円)、カラーチェンジ(1カ月)(パンプス=1万円、シューズ=1万3,000円)(以上、税別)。価格はサイズや素材、状態により変動する。
客の靴に対する悩み解決に役立ててもらおうと、オリジナルシューズの受注も始めた。22~30センチのサイズで、足の横幅はB(狭い)~5E(広い)まで対応したサンプルをもとに採寸し、デザイン、素材、色などを決めることができる。「若い世代は足の幅が狭い人が増えてきている。実際にCくらいの人が多い。いいものを長く使う文化を大切にし伝えたい」と佐藤さん。価格は、シューズ=4万2,000円~、ブーツ=4万5,000円~で、仕上がりまで約40日かかるため要事前予約。
そのほか、靴磨き教室、靴磨き職人希望者に向けた職人養成コースなども展開する。
営業時間は11時~19時30分。日曜・祝日定休。