名古屋駅前の柳橋中央市場にある「マルナカ食品センター」内に6月22日、創作イタリア料理店「柳橋市場 シルバ the マルシェ」(名古屋市中村区名駅4、 TEL 052-433-1999)がオープンした。
2015年11月に名駅4丁目に出店した、北海道食材を中心に扱う創作イタリアン「dining SILVA(ダイニング シルバ)」の姉妹店となる同店。店舗面積は約4坪。席数は朝・昼16席で、市場内の卸店の営業時間外になる夜はスペースを広げられるため36席となる。
イタリアやスペインの「マルシェ」をイメージして作ったという店舗は、ショーケースに入れた魚介、肉などの生鮮食材、パスタ、缶詰、瓶詰めなどをディスプレーしている。
毎朝、料理人が柳橋中央市場で仕入れた食材で作るイタリアンを提供。余計なものを加えず、シンプルに食材そのものの味を生かしているという。前菜、揚げ物、焼き物、煮物、パスタ、リゾット、デザートなどを取りそろえ、すべて手作り。
店長の東田一樹さんは「市場の中という立地で、新鮮な食材をおいしく、リーズナブルに提供できる」と話す。メニューは利用客のリクエストにも応えていくとし、「お客さまともフレンドリーに対話も楽しめる店にしていきたい」とも。
メニューは、その日仕入れたもので考えるためほぼ日替わり。開発管理本部長の酒井榮三さんは「今日はフルーツ屋さんでクラウンメロンを仕入れられたからハモンセラーノ(スペイン産生ハム)と合わせてみよう、お値打ちに譲ってもらった金目鯛のカマをアクアパッツァに、珍味屋さんで『たこわさ』を手に入れたからリゾットにしてみようかな…、など、仕入れにより決まる。いつ来ても楽しんでもらえる」と話す。
朝からランチタイムまでは、「魚粉スパイスカリー 柳橋ブラック」を提供。和テイストのカレーで、特製の魚粉をルーにも練り込むほか、より香りを楽しめるようルーの上にも魚粉を添える。カレーの上には、隣にあるマグロ卸店から仕入れたマグロで作る、ミディアムレアに仕上げたマグロカツを載せる。トロの部分を使い、やわらかく脂がのっているという。黒いルーについて、酒井さんは「さまざまなスパイス、イカスミ、身体にいいといわれる竹炭などを使っている。いろいろなブラックを混ぜ込んだ」と話す。価格は、並盛り=800円、大盛り=900円、マグロカツなし=600円。テークアウトにも対応し、朝は市場で働く人がよく購入していくという。
営業時間は、8時~14時(水曜は11時30分~)、17時~23時。日曜定休。