名駅南の映画館「109シネマズ名古屋」(名古屋市中村区平池町4)で3月12日、最新の中国映画を紹介する「中国映画祭『電影2018』」が始まった。
同映画祭は、日中国交正常化45周年を記念し、国際交流基金と公益財団法人ユニジャパンが上海国際映視節中心と共同で行っている映画を通じた交流事業の一つ。同事業では昨年11月に、上海など中国3カ所で日本映画を上映。今回の「電影2018」は東京、大阪、名古屋の3都市で、アクション、ミステリー、コメディーなど多彩なジャンルの中国映画の最新作を紹介する。
名古屋では、1冊の本を通じて友人になった医学生と製鉄所で働く青年による殺人とその10年後を描くドラマ「追跡」など、中国国内でも未公開の作品を含む9本を上映。開催初日は「追跡」の李●峰(リー・シャオフォン)監督、出演の辛鵬(シン・ポン)さんが来名し、舞台あいさつを行った。
李監督は「中国の新しい作品を紹介するこの映画祭に参加できて、光栄に思う。映画の魅力は、一人一人が自分の思いで自由に解釈できること。それぞれの見方でこの作品を見ていただき、映画の美しさを感じ取っていただけたら」とあいさつ。
辛さんは「僕が演じている役は、90年代末から2000年代初頭にかけての製鉄所で働く青年。監督らと人物像を掘り下げ、役作りに取り組んだ。この映画を通して、今の中国映画界の多様さ、この時代の中国のムードを理解してもらえるはず」と話す。
最後に李監督は「見に来てくれた観客に本当に感謝したい。映画を楽しみながら、今の中国のさまざまな顔を知ってもらいたい」と話した。辛さんは「この映画を気に入っていただけたらうれしい。僕は名古屋が大好きになったので、皆さんもいつか中国に来ていただけたら」と呼び掛けた。
今月14日まで。
●=雨かんむりに肖