名古屋駅西に古民家宿「菊の屋」(名古屋市中村区竹橋町、TEL 052-750-5953)がオープンして2カ月がたった。オープン日は3月24日。
築90年の三軒長屋にほとんど手を加えることなくゲストハウスとして運営いるという同施設。土間や畳、土壁、湾曲した木材など伝統的日本家屋を「ありのまま」体験することができるという。店長の菊池博美さんによると、「日本の文化を感じてもらうため」に般若のお面や、書道作品、旅館から譲り受けた座卓など、和にこだわった品物が施設内に並べられている。
ゲストハウスを一人で切り盛りしている菊池さん。両親が飲食店を営んでいることもあり幼いころからコミュニケーションを取るのが好きで、学生のころから旅や国際交流を長く続けてきた。そんな経験から「いろんな交流が生まれる場をつくりたい」との思いで開いたという。建物は2階建て、9人まで宿泊可。宿泊料金は1泊3,000円から。シャワー、キッチン、冷蔵庫などの設備も使用可。「旅行客に安く泊まる場所を提供することで、観光や食事などにお金を使って名古屋を楽しんでほしい」とも。
宿泊利用客は外国人観光客や日本国内の若い世代が多いという。「宿がコンパクトなので、お客さま同士親近感がすぐ湧く。話しやすい環境」という。
旅行客以外のターゲットも模索する。就活生にとっては費用を抑えた宿泊先としてだけでなく、情報交換の場としての活用も想定。名古屋近郊の在住者が名古屋で遊んだ後に宿泊利用するケースも想定する。
チェックインは17時~21時、チェックアウトは10時。
今後は、より日本文化を楽しんでもらえるよう、食器などの陶器を販売する土産物店なども併設していく予定。