![ズラリと並ぶおせちの実寸ろう見本](https://images.keizai.biz/meieki_keizai/headline/1541661272_photo.jpg)
名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)メンズ館地下1階のおせち特設コーナーに現在、ろうで作られたおせちの実寸見本が多数並んでいる。
店頭には同店で取り扱う全222点のおせち商品数のうち、約70点のろう見本をディスプレー。総菜・ギフトのバイヤー小西直人さんによると「写真のカタログを指差しながら見本があるか尋ねられる方が大変多い。写真だと伝わりづらい、実際の大きさやボリューム感を知りたがっている」といった要望に応えるため、毎年、数多くのろう見本を展示している。「実寸見本でボリューム感や内容を確認して、一緒におせちを囲む人のことをイメージしながら選び安心してお買い求めいただけるので、購買意欲が湧くようだ」とも。
ろう見本は高価なものため写真パネルでサンプルを用意する取引先も増えてきているというが、「料亭、ホテルなどのおせちの取引先が当店の需要を理解してくださってご用意いただいている。1つでも多くろう見本を並べ、実際に近い状態で選んでいただけるようにしている」。
オリジナルおせちは昨年より2点増やし14点を用意。地元メーカーで作り、親しみのある味に仕上げたという。アワビやズワイガニなど高級食材を使った「めいてつ特選 和風懐石三段重」(2万9,700円、120セット限定)、マス目状に分けた重に和洋の料理を詰め合わせる「めいてつ特選 一口おせち和洋二段重」(1万5,000円、同)は、味が混ざらない、食べて具材が減ると崩れてしまうことがないよう考えられた商品。空いたマス目に自身で用意した具材を足すと料理が詰まったきれいな見た目をキープできることから、急な来客にも対応できる。縁起物を詰め合わせた1人前のおせちを2食分と、ビールやワインとも相性が良いオードブルを1つのセットにした「個食&洋食オードブル」(1万6,200円、60セット限定)は、「和食のおせちと洋食のおせちを2種類購入するシーンも増えているなど、家族内の世代の好みに合わせた」。
一方、核家族化などを背景にここ数年、一段重の少量おせちの需要が伸びているという。同店も昨年に比べ、少人数向けおせち商品手配数を7割増した。一段重のおせちは1万円台が主流。
毎年好評だという「名鉄電車おせち」(9,800円)は、今年は少人数向けにリニューアル。名鉄グランドホテルが手掛ける和洋折衷の料理を1段重に詰め合わせた。今年は重のふたに、名鉄車両の「顔」(正面)を9種類デザインした。「昔の電車から最近のものまで、若い世代も年配の方も話が盛り上がるのでは」。価格は9,800円(「名鉄電車パノラマカー」をデザインしたコースター付き)。
特設コーナーでの予約受け付けは12月25日まで。インターネットからの予約は12月20日23時59分まで。
営業時間は10時~20時。