名古屋城内の茶室で11月23日、俳句などの「うた」と音などを楽しむ「MOONSHADOW'S CASTLE(ムーンシャドウキャッスル)~猿面(さるめん)茶席で満月夜咄(よばなし)~」が開かれる。
同イベントは、名古屋市が主催で2019年3月から本格始動する「名古屋城の本質的価値」を伝える文化事業「名古屋城文化発信プロジェクト」のプレイベント。3月以降は、「尾張藩主も見たであろう」伝統芸能の披露や、名古屋城郭の本質を見るツアープログラムなどを予定する。
当日の会場になるのは、天守閣北側の御深井丸(おふけまる)にある茶席で、通常は一般公開していない場所。「夜咄」とは冬の夜に開かれる茶会のことで、「尾張藩主も同じ月を見ながら楽しんであろう、夜咄」と見立てて企画。
前半は、俳人で美術評論家の馬場駿吉さんが、俳句に限らず古今東西、ジャンルを問わずセレクトした、月にまつわる「うた」を披露する。後半は、元Open Reel Ensembleメンバーの佐藤公俊さんと難波卓己さんで結成した電子音楽バンド「マザーテレコ」が手掛ける現代音楽のパフォーマンスが開かれる。エレクトロニクスの音楽に、名古屋城で拾ったサウンドを掛け合わせて作る音楽だという。音楽を聴きながら茶庭を回遊し楽しむこともできる。後半に茶席で抹茶(菓子付き)を提供。
イベント担当者は「閉館後の夜に名古屋城内を楽しむこと、普段は開放していない茶席のエリアに入れること、馬場さんとマザーテレコが一堂に会することなど、全てが貴重な機会。いつもと見方を変えた名古屋城での特別な一夜になると思う」と参加を呼び掛ける。
開催時間は18時~20時(17時30分から正門で受け付け)。参加費は2,500円(名古屋城入場料、茶代含む)。定員は50人。参加希望者はチケットの事前購入が必要。チケットはPeatixで販売する。