名古屋の映画館「109シネマズ名古屋」(中村区平池町4)で11月24日、映画「jam」の舞台あいさつ付き先行上映会が行われ、出演の「劇団EXILE」小澤雄太さん、鈴木伸之さん、小野塚勇人さんが登壇した。
同映画は、良いことをすれば報われ、悪いことを重ねると自分に返ってくる「因果応報」を体感する男たちを描くエンターテインメント。青柳翔さん、町田啓太さんら「劇団EXILE」のメンバーが総出演し、3つのオムニバスストーリーを展開する。「弾丸ランナー」「MR.LONG/ミスター・ロン」のSABU監督がメガホンを取り、同じ時間、同じ街で交差する3つの物語を見せていく。
来名した3人は、刑務所を出所した青年が復讐のためにヤクザの事務所に乗り込んでいくストーリー「テツオの場合」をメーンに出演。鈴木さんは主人公テツオ、小澤さん、小野塚さんはヤクザの世良、滝口をそれぞれ演じた。
上映後に小澤さんがいち早く登壇し、「キャーって言う準備をしてください」と客席を盛り上げた後に2人を呼び込む。3人が揃うと会場は拍手に包まれた。静岡での舞台あいさつを終え、名古屋に来た3人。鈴木さんは「静岡もすごく盛り上がった。名古屋の皆さんも笑ってもらえるよう、たくさん話していきたい」とあいさつ。小野塚さんは「皆で笑って、泣いて、盛り上がって帰りたい」と笑顔を見せる。
名古屋について、鈴木さんは「昨年のクリスマスイブに映画のキャンペーンで訪れた。ひつまぶしの食べ方が分からなくて、薬味とかを入れずに食べてしまったのに、とても美味しかった」と振り返る。小澤さんは「御園座がリニューアルする前に、1カ月くらい大須に住んで舞台に通っていた。名古屋名物は一通り食べて、カエルの唐揚げも名古屋で好きになった」と名古屋グルメに自信を見せる。小野塚さんは「名古屋は映画の舞台あいさつで来たくらい。今日も名古屋でゆっくりできないスケジュールなので残念」と話す。
撮影時のエピソードについて鈴木さんは「アクションシーンが多くて筋肉痛になるくらいだったが、アクションは好きなので、やりがいがあった。SABU監督あまり多くを語らない人なので、演出はほとんど無かった」と話す。小澤さんは「最初のシーンから監督に『悪人らしく見えるね』と言われた。とても寒いロケのシーンで、何回も撮り直しをしてしまい、申し訳なかった」と振り返る。「下っ端的な役なので、今風の若者に見えるよう演じた」と小野塚さん。「第2弾があるなら場末の演歌歌手が似合うのでは」と問われると、その場で1フレーズを歌って見せた。
良かれと思ってしたのに裏目に出た経験を聞かれた3人。小澤さんは「お腹が空いたという後輩に冷蔵庫にある材料で料理を作ってあげたのに、メニューを舞台あいさつなどでいじられる」と話す。鈴木さんは「朝早くに目が覚め、そのまま仕事まで起きていようとしたが、二度寝してしまった」と失敗エピソードを紹介。小野塚さんは悩みながら「びっくりするくらい、何も出てこない」と観客に謝罪し、客席を笑わせた。
3人は「会場の皆さんに良いことをしたい」と客席側に座り、観客全員と記念撮影。最後に鈴木さんは「短い時間だけれど楽しかった。12月から公開なので、友達に薦めてもらえたら」と呼び掛ける。
109シネマズ名古屋ほかで12月1日から全国公開。