鶴舞駅近くの名古屋工業大学(名古屋市昭和区御器所町)で4月13日、「描いてみよう!堀川らしさの魅せ方ワークショップ」が開催された。
堀川は名古屋城の西側、名古屋駅の東側を南北に流れる運河で、約400年前に開削され、木材や生活資源の運搬に使われてきた。時代の流れとともに輸送手段が変わるにつれ、物流の役目を終えると次第に水質が悪化。現在は水質改善や沿岸整備が進められている。
同ワークショップ主催の「水辺とまちの入口研究所」は、堀川をはじめとする水辺や水辺のあるまちに関する調査研究、実践活動等を通じて、水辺の活性化を進め、水辺と水辺のあるまちの価値を向上させることを目的として、2017年12月に設立した。
今回は堀川に関心を持つ33人が集まり、「堀川駅跡」「沖正商店」「圓谷」の3つの地域に分かれてワークショップを行った。「緑の多い水辺が魅力的」「水辺をもっと近くして、遊歩道を作る」「堀川を満喫できる可動式バーを作る」「堀川の当時の使われ方を再認識しつつ、新たな堀川らしさを創り出すのも大切である」といった意見が出た。
同研究所メンバーの秀島栄三教授は「今回のワークショップは手探り状態でスタートしたが、参加者の反応や成果を見て、今までにないアイデアや皆さんの声を聴くことができ、開催したかいがあった」と振り返った。共同代表の井村美里さんは「堀川は水質浄化が進み、新しい楽しみ方も増えてきた。堀川周辺にお住まいやお勤めの皆さんに、自分たちの町の堀川として、もっと興味を持ってもらえれば」と呼び掛ける。