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名古屋で芸術文化支援を呼び掛けるライトアップイベント 毎週月曜、各地で開催へ

小劇場「ナビロフト」で開催されたライトアップ企画「JAPAN#31プロジェクト」。アンバー(舞台照明色#31)で客席、オペレーターのブースなどをライトアップ

小劇場「ナビロフト」で開催されたライトアップ企画「JAPAN#31プロジェクト」。アンバー(舞台照明色#31)で客席、オペレーターのブースなどをライトアップ

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 名古屋を中心に活動する照明家・福井孝子さん、成瀬徹さんが7月6日、天白区の小劇場「ナビロフト」でライトアップ企画「JAPAN#31プロジェクト」を開催した。

黄褐色に照らされたナビロフトの外観

 ドイツで6月22日から始まったライトアップイベント「Night of Light」に感銘を受けた照明家、照明会社などが立ち上げた同プロジェクト。「Night of Light」はコロナの影響で舞台・イベント業界の中止、延期が続く中、「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要だ」という理念のもと、国の支援を求めてドイツ各地をライトアップで赤色に染めるイベント。活動は数社から始まり4000社以上に増え、世界中に広がっているという。

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 日本でも多くの照明家が賛同し、アンバー(舞台照明色#31)で建物などを染め上げる企画を7月6日に全国各地で一斉に行った。福井さんと成瀬さんはナビロフトを舞台に実施し、劇場内の客席、オペレーターのブースなどが黄褐色に染まった。この日は観客を入れず、スタッフ、関係者のみでの開催となったが、劇場の様子はリアルタイムで配信。ミュージシャン「かおふあ」さんのミニライブ、劇場主の小熊ヒデジさんによる劇場ツアーなどが行われた。

 配信の観客に向け、成瀬さんは「私たち裏方に従事する者は、約4か月の自粛生活が続いている。徐々に再開しているところもあるが、まだまだ先が見えない状態。私たちの仕事を絶対に復活させてやるという思いと、今まで音楽、演劇ほかいろいろな芸術分野においてお世話になった皆さんへの感謝の気持ちを込めてライトアップした。この灯(あか)りは決して消えてはいけないと思っている。大切な場所、人、作品を消さないという思いを込めて皆さんと一緒に頑張っていきたい」と話した。

 福井さんは「色彩心理的にアンバーのような黄褐色には『ストレス』『押さえられた感情』などのマイナスの意味と、『温かい』『穏やか』『豊潤』などのプラスの意味がある。今回は『柔らかい』『暖かい』気持ちになっていただけたら。このプロジェクトを私たち照明家が立ち上がる第一歩にしたい」と呼び掛けた。

 約1時間のライトアップの後、消灯とともにイベントは終了した。

 イベントを終え、福井さんは「全国にはたくさんの歴史ある小劇場が存在しているが、そのほとんどの場所が営業できない上演できないという厳しい状況にある。今回のプロジェクトで何に光を当てたらいいかと考えた時、大変な状況の中で立ち上がろうとしているナビロフトが思い浮かんだ。アンバーの光に照らされた無人の観客席と照明家が座るブースは、象徴的な眺めだと思った。芸術や文化は人間の歴史と共にあるもので無くなることはありえないが、いったん途切れてしまうと技術者などが育つまでには非常に長い時間が掛かる。一人でも多くがこの世界で生きながらえて、技術を次に伝えることを実現していきたい」と意気込む。

 成瀬さんは「アンバーは長い夜を終え、朝を迎えるような気持ちにもなれる色。今回は照明家としての思いを表した企画ができたが、さらに特効、大道具小道具、音響などさまざまな舞台制作者の皆さんと力を合わせたい気持ちも強くなった。大変な状況だが、皆で協力しながら前へ進んでいきたい」と話した。

 福井さんと成瀬さんは今後、市内各地で同企画を開催予定。13日は千種の「松岡伶子バレエ団本部研究所」、20日は黄金の「Dance House黄金4422」、27日は矢田の「ジャズダンススタジオ Studio M」をライトアップする。

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