ヘルスケアメーカー「アメイズプラス」(名古屋市中村区太閤3)が8月24日、すりおろし部を備えた萬古焼のレモンのスクイーザー「香るスクイーザー」の販売を発表した。
代表者2人のうちの一人、山本良磨さんは萬古焼産地の三重県四日市市出身。同社広報担当者の志村多歌子さんによると、萬古焼の最盛期は207カ所あった窯元も今では58カ所までに減少したという。「職人も減っている。何か活用できるアイデアで、古き良き伝統を守りたいと思い、2年前から『萬古焼再起プロジェクト』を立ち上げた」(志村さん)と話す。
第1弾商品は「味わうカフェオレカップ」、第2弾商品は糖質を17%カットできる「気づかう土鍋」、第3弾商品は余分な油分や塩分が溝に流れる仕組みの「優しいお皿」を開発・販売した。「香るスクイーザー」は第4弾商品となる。萬古焼の窯元「スタジオノア」が製造協力する。
志村さんは「当社では約2年前にブームから人気のレモンサワーに着目。今では新型コロナの影響で家飲みやオンライン飲みなど自宅で飲む需要が高まっている」と話す。「家でも居酒屋の味が楽しめるように」と、レモンサワーをこよなく愛する同社社員が開発した。同商品PRのためにツイッターアカウントや、同商品への思いをつづった「note」も開設した。
同商品はしぼる部分と、注ぎ口近くにすりおろし部分を備えた形状で、すりおろした果皮がしぼった果汁と一緒に流れ、コップに注げるようになっている。「陶器はステンレスなどに比べ熱が伝わりづらい。果皮はふんわりとすりおろすことができる。果皮のほか、ショウガをすりおろしたレモンジンジャーなど、いろいろと試していただける」(同)。「魔法のランプ」から着想した形状で、「おいしくなる魔法にかけるように」と思いを込めた。
発売日は10月上旬で、同社ECサイトで販売する。
現在、クラウドファンディングで先行予約販売を行っている。一般家庭のほか、飲食店からの予約もあるという。