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「三州瓦」の素材で器「瓦のボウル」 名駅のヘルスケアメーカーが発案

七夕をイメージしたそうめんを盛り付けた「瓦のボウル」。色はネイビー(画像提供=アメイズプラス)

七夕をイメージしたそうめんを盛り付けた「瓦のボウル」。色はネイビー(画像提供=アメイズプラス)

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 屋根瓦「三州瓦」の素材でできた器「瓦のボウル」が8月24日、発売される。発案・企画したのはヘルスケアメーカー「アメイズプラス」(名古屋市中村区太閤3)で、愛知で作られる三州瓦老舗メーカーの一つ「神仲」が製造協力する。

鬼瓦も作る「三州瓦」の素材でできた器「瓦のボウル」ネイビーとブラウン

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 瓦の持つ保温性や、外気の温度の影響を受けにくい断熱性を生かした同商品。アメイズプラス広報の志村多歌子さんは「おいしい料理のための商品開発において、食器の温度変化に着目。保冷性・断熱性に優れる屋根瓦に着目し食器素材に適していると考え企画を展開。せっかくなら当社の本社の地元、愛知の三州瓦で作りたいとなった」と振り返る。

 そうめんなど冷たい料理はあらかじめ同商品を冷蔵庫で冷やして使うと、室内で10度以下を30分間保持できるという。おでんやラーメンなど温かい料理は、電子レンジなどで温めた同商品に盛り付けて使うと保温性を保てるという。

 三州瓦は瓦業界の中で国内トップシェアを誇るが、住宅などの新築着工件数の減少やほかの屋根材の登場により瓦の出荷枚数も減少し、メーカーも全盛期は120社あったが、現在は24社だという。

 企画を三州瓦メーカーに持ち込んだが、食器作りはこれまで無かったため断られることも多かったという。「そんな中、神仲の担当者が企画に興味を持ってくれ器作りに初挑戦することになった」と志村さん。「通常、瓦は分厚く作られるが、器として使いやすいように重さを考えた。食卓の彩りも考え、同商品のために2色の釉薬(ゆうやく)を調合した。親子で受け継ぐくらい長く使っていただきたい」とも。

 価格は8,900円(税別)。直径約21センチ、深さ約7センチ。重さは約1キロ。IHヒーター・直火による加熱不可。色はネイビーとブラウンの2色展開。販売はオンライン販売が中心。割引価格で購入できる「リターン」を設けたクラウドファンディングも、7月17日まで行う。

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