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名駅西の「喫茶モーニング」に「妖怪 ゆでたまこぞう」出現 食べ残しに目光らせる

「ゆでたまこぞう」の飛び出し看板とオーナーの市野将行さんと店長の三澤加奈子さん

「ゆでたまこぞう」の飛び出し看板とオーナーの市野将行さんと店長の三澤加奈子さん

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 名古屋駅西の一日中モーニングが利用できる「喫茶モーニング」(名古屋市中村区則武2、TEL 052-451-2800)に目を付けたゆで卵の姿をした「ゆでたまこぞう」が現れた。

「ゆでたまこぞう」が目を光らせる喫茶モーニングの「レギュラーモーニングセット」

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 昨年5月1日に、人と文化の交流拠点になることを目指す喫茶店として名古屋駅西側の駅西銀座商店街沿いにオープンした同店。ドリンク代(500円~)のみでトースト・サラダ・ゆで卵・ヨーグルトを提供する「レギュラーモーニングセット」のほか、150円増しで「小倉トーストセット」「サンドイッチセット」、250円増しで「バターチキンカレーセット」などを提供している。

 9月5日からゆで卵に目の絵のシールを貼り付けて提供し始めた。オーナーの市野将行さんは「モーニングはいろいろなものが付いてくるお得なサービスだが、人によって苦手な食べ物など不要なものまで付いてきてしまう」と話す。トマトやキュウリが苦手な人が残すほか、ゆで卵がそのまま食べられずにいることもあるという。

 同店ではもともと苦手な食べ物など抜いて提供することができるが、提供のスピードなども考えると毎回確認することが難しいため、「気に留めてもらえる何か」を考えていたという。「食品ロス削減はモーニングを提供する側の責任でもある。もともと社会解決への取り組みも目的にした店なので、当店だけでの出来事ではなく、食品ロス削減について心に残る何かができないか、考えていた。擬人化することで気にしてもらいやすくなるかなと思った」と市野さん。

 次いで、目のシール付きのゆで卵をキャラクター化し「ゆでたまこぞう」と名付けた。「妖怪やもったいないお化けのような存在。悪い妖怪ではなく、人や地球に悪さをしないよう、食べ物を粗末にしないか見張っている」。同店は古民家改装の店舗のため、来店客から「トトロの世界みたい」「座敷童子(わらし)など妖怪が住んでいそう」と言われることもあり「似合うと思った」とも。

 2階の窓からのぞくように置かれた市野さん手作りの大きなゆでたまこぞうと、店舗前には手足を生やした注意看板になったゆでたまこぞうを新たに設置した。

 SNSなどを通じて、オーダー時に不要・苦手な食材を伝えてもらえるよう少しずつ発信しているという。

 新型コロナウイルスの影響で観光での来店客は激減し、近隣・近郊の来店客が中心だという。席数を減らし営業している。営業時間は8時~15時30分。火曜定休。

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