10年後の名古屋を展望する書籍「ナゴヤ2030」が10月10日、桜山社から出版された。編集はナゴヤドリームプラン検討会。
10年後の2030年、さらにその先の未来に、名古屋が「こうなってほしい」「こうしたい」という思いを集めた書籍。名古屋にゆかりがあるさまざまな業種の32人が近未来の名古屋に対する構想や夢を語っている。
街、観光、ビジネス、文化、人の5章で構成。「街」ではリニア開通後の名古屋や防災・減災、「観光」では武将コンテンツやジブリパーク、「ビジネス」では名古屋発ベンチャー、「文化」では名古屋めし、「人」では「女性の政治や社会への進出」など、多種多様なテーマで未来予想図が提示されている。
登場するのは、名古屋大学教授・森川高行さん、福和伸夫さん、にっぽんど真ん中祭り文化財団専務理事・水野孝一さん、フォーチュンエンターテイメント代表・谷口誠治さん、ジブリパーク運営本部長兼開業準備室長・岡村徹也さん、愛知県経済産業局スタートアップ推進監・柴山政明さん、小説家・吉川トリコさん、中京テレビアナウンサー・恩田千佐子さん、参議院議員・伊藤たかえさんら。
情報紙「KELLY」の発行など出版・イベントを手掛ける会社「ゲイン」会長で、ナゴヤドリームプラン検討会の藤井英明さんは「近い将来、リニアの開通をはじめとして、名古屋の街は大きく変わる。『10年後の名古屋をもっと面白くしたい』という人たちの思いを1冊の本にした。名古屋でこれからも生き続けるつもりの方も、今は何らかの理由で名古屋から遠ざかっている方も、皆さんそれぞれの歩みの中で、この本が参考になればうれしい」と話す。
制作を担当した桜山社・江草三四朗さんは読者に向け、「世界中がコロナ禍に巻き込まれて先行きが不透明な中、明るい希望を持って、さまざまな視点から32人の識者に近未来予想図を語ってもらった。小さな一歩から大きな力になるエピソードばかりで、街づくりへの提案も具体的に書かれている。若い人がこの本に載っているどれかのエピソードを読んで、夢を持っていただけたら」と呼び掛ける。
四六判並製、352ページ(口絵4ページ)。価格は1,650円。