女子サッカー「NGUラブリッジ名古屋」(以下、ラブリッジ)が11月15日、名古屋市港サッカー場(港区)で「2020プレナスチャレンジリーグEAST」の最終節を戦い、「新潟医療福祉大学女子サッカー部」に7対0で勝利した。
チャレンジリーグEASTの優勝に向け勝利が絶対条件のラブリッジは、立ち上がりからエンジン全開でゴールに迫った。前半3分、北川和香菜選手が右サイドの切り返しから左足で上げたクロスに、絶妙なタイミングで飛び出した市原理奈選手が合わせて先制に成功。その後もボールを支配して再三チャンスを作り出すと、29分に三浦桃選手、38分に長谷川葵選手が追加点を奪って、3対0で折り返した。
後半に入ってもラブリッジは攻め手を緩めることなく、ハーフタイムに交代したサイドハーフの2選手が鋭い仕掛けを繰り出して主導権を握った。後半51分、左サイド奥への縦パスを相手サイドバックがバックパスで処理しようとしたところ、竹林佑真選手がボールを奪い1得点を挙げた。その後、66分に市原選手、80分に長谷川葵選手、85分に三浦選手が得点を決め、ゴールラッシュでリーグ最終戦を終えた。
試合後、髙島瑠里子キャプテンは「今シーズンのベストゲーム。選手一人一人が絶対に勝たないといけないと自覚して臨んだ試合だったが、イメージしていたよりたくさんの点が取れた。1試合1試合、よくなっているし、練習で取り組んだことをしっかりと試合で出せたことが結果につながった。持っている力をしっかりと出せれば、自分たちのペースでゲームができるんだと今日の試合で実感した」と会心の笑みを見せていた。
磯村健監督は「今シーズンは前半攻めていてもそこで得点できずに、後半攻めず疲れして失速することが多かったが、今日は前後半通していいゲームができた。皆が同じ考えで攻めて、同じ考えで守れるようになり、チームの成長を感じている」と話す。
ラブリッジは6勝2分2敗の勝ち点20で暫定首位でリーグ戦を終えたが、勝ち点1差で暫定2位につける「JFAアカデミー福島」が今月22日に最終戦を残しているため、リーグ優勝、WEST1位との優勝決定戦進出の行方は、福島・最終戦の結果に委ねられる。
高島選手は「自力で優勝をつかめず、昨年の悔しさを晴らすことができなかったが、何があるか分からない。(7点取って)プレッシャーを掛けられたのかなと思う」と話す。「まだ皇后杯もある。初戦は高校生が相手なのでやりにくさはあるが、チームの集大成として1年間自分たちが取り組んできたを今日のようにしっかりと出せれば結果はついてくると思う。一つでも多く勝てるように頑張りたい」と意欲を見せる。