パエリアを主力とするレストラン「グルマンプラス」(名古屋市西区城西3、TEL 052-325-5518)が10月8日、名古屋市営地下鉄「浅間町駅」と「浄心駅」の間エリアにオープンした。
オーナーシェフの伊藤貴也さんは、もともと御器所でフランス料理店を構えていたが閉店。今回、もう一度店を出すことを決め、以前の店とは提供内容を変え、場所も変えて出店した。
住宅地にある同店には4卓12席を設ける。「前の店を知っていてくれる人も多く、新しくオープンすることを伝えると皆さんが喜んでくれた。隠れ家的に住宅街の中に出店することにした」。既存客のほか、近隣住民の新規客も増えたという。
主力のパエリアには、老舗鋳造メーカー「愛知ドビー」(中川区)が作る鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」を使う。伊藤さんによると「いろいろなつながりや出会いと、バーミキュラを作る愛知の会社を応援したいう気持ちでバーミキュラを使い始めた」と言う。伊藤さんは「鍋の密閉度が高く、圧力も強く掛かるので、内部の水分を飛ばさないように調理できる。米を炊くのにも良い」と話す。
伊藤さんの子どもがアレルギーで小麦が食べられないことを背景に、同店では小麦は一切使わない。「小麦を食べられないと外食できるところが本当にい無い。小麦を使ったものを揚げた同じ揚げ油を使うのも許されない。『外食しづらい』と悩んでいる人も多いと思う。安心して来られる店にしたかった」とも。
ランチは「パエリアコース」(1,800円~)のみで、前菜4種、3種の中から選べるパエリア、ドリンクが付く。手作りのデザート(400円追加)も用意。取材日に提供したのは、「天使のえびと魚介のパエリア」「三河豚とキノコの根菜のパエリア」、「お薦め」という「高原コーチンのパエリア」(500円追加)だった。
ディナーは雰囲気を変え、完全予約制の「シェフのお任せフレンチコース」(6,500円)のみ。食事前のアミューズ4種、前菜2種、肉料理、パエリア、デザート、ドリンクが付く。食材の変更などの希望があれば対応する。
営業時間は、ランチ=火曜~土曜11時30分~15時、ディナー=木曜~土曜18時~21時30分。日曜・月曜定休。