名古屋駅前のホテル「キャッスルプラザ」(名古屋市中村区名駅4)が1月31日、40年の歴史に幕を下ろす。
今年3月末日で定期建物賃貸借契約が期間満了を迎えることに伴うもの。閉館のための準備のほか、コロナ禍による昨今のホテル業界を取り巻く環境などを鑑み、一部の営業を除き、1月31日に営業を終了する。
名古屋の老舗ホテル「ホテルナゴヤキャッスル」(建て替えのため休館中)やレストランなどを展開する「ナゴヤキャッスル」が運営する同ホテル。客室236室、レストラン7店、大小宴会場11室を擁する地下3階、地上14階建てのシティーホテルとして、1981(昭和56)年10月18日に開業した。開業に合わせ、当時、名古屋のホテルで初めての屋内温水プールやランニングトラックなどを完備した会員制フィットネスクラブも開設した。
名古屋駅前の立地で、宿泊のほか宴会、結婚式、ホテル内の飲食店ではビジネスでの利用、ワーカーのランチの場としても親しまれている。現在、レストランやカフェでは40周年を記念した特別メニューを提供している。
ロビーには現在、ホテル建設の記録写真や、開業当時を振り返る写真や解説、利用客から寄せられた思い出や感謝の言葉をつづった手書きメッセージを紹介するコーナーを設けている。一部はホームページでも見ることができる。
閉館におけるセレモニーなどの予定はない。一部の飲食店は3月末日まで営業する。