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名駅で映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」トーク 愛知出身のいしづか監督が登壇

ミッドランドスクエアシネマで映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」トークイベント。愛知県岡崎市出身のいしづかあつこ監督が登壇

ミッドランドスクエアシネマで映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」トークイベント。愛知県岡崎市出身のいしづかあつこ監督が登壇

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 アニメ映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」のトークイベントが2月27日、名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」(名古屋市中村区名駅4)で行われ、いしづかあつこ監督が登壇した。

ミッドランドスクエアシネマほかで公開中の映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」

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 同映画は、テレビアニメ「宇宙よりも遠い場所」などを手掛けた、いしづか監督による初のオリジナル劇場アニメ。高校1年生のロウマ(花江夏樹)とトト(梶裕貴)の「ドン・グリーズ」は、新たに加わったドロップ(村瀬歩)と3人でひと夏の小さな冒険に出る。それは少年たちの生き方を一変させる大冒険へと発展していく。

 いしづか監督は、岡崎市出身。愛知県立芸術大学卒業後、アニメ制作会社「MADHOUSE(マッドハウス)」に入社。「ノーゲーム・ノーライフ」「ハナヤマタ」などを監督した。

 この日は映画パーソナリティーの松岡ひとみさんが同映画館で行っている「月イチトークライブ」での企画。上映終了後にいしづか監督が登場すると、満員の客席から大きな拍手が起こった。監督は「里帰りの機会をいただけて、とてもうれしい」とあいさつした。

 前作では南極、今回はアイスランドを目指す物語を描いた。いしづか監督は「前作で地球の端を踏んでいるので、次も観客はどこか遠くを目指す話を期待するかも知れないと、世界地図を広げた。アイスランドは、日本人が見る世界地図の端にある。いろいろ調べてみたら、自然が豊かな国でありながら荒野ばかりで、たけだけしい。自然の畏怖すら感じさせる美しさ、怖さがあり、今回のテーマにぴったりだと思った」と話し、コロナ禍でロケハンに行けなかったことを残念がった。

 声優3人のキャスティングについては「オーディションで3人がとても印象に残ったが、とても忙しいメンバー。スケジュールが合わないだろうと心配だったが、集まっていただけた。本当にうまい人たちなので、あまり細かな指示をせず、ざっくりと少年らしさについて話し合い、彼らから出てくるものを楽しみにした」と話す。

 イベント後半では、市内の北欧カフェ「アイスランドマーケット」代表や駐日アイスランド大使からの応援メッセージを紹介。いしづか監督は「アイスランドのイントネーションの英語が聞けてうれしい。アイスランドに広がる幻想的な景色をいつか見に行きたい」と話す。

 最後にいしづか監督は「説明的な部分を思い切って落とし、主人公が知っていることだけが描かれている映画。気になって2回目を見たという方から、『一つの人生の節目をそのまま切り取った映画』と感想をいただき、伝わっていると思えた。いろいろな掘り下げ方をして見ていただけたら」と多くの来館を願った。

 ミッドランドスクエアシネマで公開中。

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