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名駅西「シネマスコーレ」に新たな多目的空間 待合室やイベント会場に活用

「スコーレインディースペース」に立つ「シネマスコーレ」副支配人の坪井篤史さん

「スコーレインディースペース」に立つ「シネマスコーレ」副支配人の坪井篤史さん

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 名駅西の映画館「シネマスコーレ」(名古屋市中村区椿町8)が1月1日、同館の入る「アートビル」2階に、来館者の待合スペースを備える「スコーレインディースペース」を開設した。

「スコーレインディースペース」の内観

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 同スペース開設は、来館者用の待合スペースを備えパンフレットやCD、書籍など映画関連商品を販売する「cafeスコーレ」の閉店が決まったことを発端とする。入居する建物が老朽化により取り壊されることとなり、同店は2021年12月末での立ち退きを余儀なくされた。「当館内の待合スペースは非常に狭く、いわばロビー機能を果たしていた『cafeスコーレ』がなくなればお客さまに不便をかけてしまう。そこで、閉店が決まった秋ごろから新たなスペースの準備に乗り出した」と同館の副支配人の坪井篤史さんは振り返る。

 木全純治支配人が「アートビル」オーナーに掛け合い、2階の空き物件を借りられることに。急ピッチで改装を進め、テーブルと椅子など待合室として必要な物品をそろえた。併せて「cafeスコーレ」も移転。窓際のスペースは床面を高くしたステージ仕様とし、マイクやスピーカーなどの音響設備を備えるほか、プロジェクターやスクリーンなどの映像機器も用意した。

 スペース奥には同映画館で過去に使用していたデジタルシネマ映写機をはじめ、16ミリフィルム映写機、8ミリフィルム映写機が並ぶ。「木全支配人は『いつか映画や映写機の歴史に触れられるような空間をつくりたい』との思いから、古い映写機などを手元に残していた。新しいスペースを設けるに当たり映写機の展示が実現し、念願をかなえることもできた」(坪井さん)。

 待合室としての機能をメインとする同スペースは、今後は監督や出演者のトークショーやサイン会などでも活用する予定。坪井さんは「メジャー路線ではなかなかできないことを行える、『インディーズ』な場所となることを期待して名付けた。われわれも、自由に使えるスペースを手にしたことで、今までアイデア止まりとなっていたことを実現しやすくなった。ゆくゆくは1時間単位での一般貸し出しも検討したい。この場所を訪れる人、利用する人を通じて活用の可能性を広げていけたら」と笑顔を見せる。

 利用時間は10時~18時30分。トークショーなどのイベントのほか、木全支配人が主宰する「スコーレ映画塾」などが催される際は、一般来館者の利用は不可となる。

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